成功は常に苦心之日に在り

2010年1月20日

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 ┃       機能紙・不織布の共同開発メーカー 阿波製紙株式会社        
 ┃                    vol.61 【 2010/ 1/ 20】        
 ┃                                        
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 ┌──┐
 │目次│   
 └┬─┘      
  ├ 01:[ ご 挨 拶] 今月の社長メッセージ
  ├ 02:[二 ュ ー ス] 当社相談役 前会長 故三木俊治「お別れ会」開催
  ├ 03:[二 ュ ー ス] 社内成人式開催
  ├ 04:[二 ュ ー ス] 「放熱シート」プレゼンテーションのお知らせ
  │                   (「徳島ビジネスフォーラム in 大阪」2/1開催)
  ├ 05:[シ リ ー ズ] 微生物と感染症
  │         (第4回:地球規模で広がる感染症の感染力と致死率)
  └ 06:[シ リ ー ズ] 技術者のエスプリ(第10回:ペンギンシンドローム)
 
                       
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┃ ■  ご 挨 拶 ■
┃――――――――――――――――――――――――――――――――――
┃ 成功は常に苦心之日に在り
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                                                   取締役社長 三木康弘


 新しい年が始まりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
 旧年中は公私ともども大きな変化が起きた年でありました。各方面にわたる
多くの方々には大変お世話になり、あらためまして心より御礼申し上げます。

 さて年末から幕末や明治期を舞台としたテレビドラマが話題となっています
が、いかに日本人が激動を乗り切ったか、いかに困難に耐え未来を標榜し、新
たな道を切り拓いて行ったのか、強く心に訴えられるものがありました。人は
誰しも天命をもって生まれてくるといわれます。激変の時代をチャンスとして
いかに活かすか、今年も悔いの無い一年を歩んで参りたいと思います。

 世界を見渡すと、経済や社会の枠組みそのものが変わろうと地殻変動を起こ
しているようです。外から見た日本がいつまでも輝いている存在であるために
は、何をどのようにしていけば良いのでしょうか。National flagの航空会社
の破綻が象徴するように、日本ブランドの輝きがくすみつつあるように感じま
す。しかし、やはり日本は常に世界一の頂点を目指す科学技術立国で有り続け
るべきことは言うまでもありませんし、世界に貢献できる技術開発こそが21世
紀における日本の使命であり、個々の企業もまた一翼を担う固有技術を磨き、
独立を図っていかなければならないと思います。その為にはやはり将来を担う
人材の育成が大変重要であり、20年後30年後を見据えた人材育成をしていかな
ければならないと思います。

(社内成人式開催)
 ⇒ http://www.awapaper.co.jp/company/news162.html

 今年は12人の社員が成人式を挙げましたが、四半世紀後は彼らが会社の主軸
です。国内はもとより、海外展開をしていく上でも会社は学びの場と活躍の場
を提供して参りたいと思いますが、皆様方のご指導を改めてお願い申し上げま
す。
 「成功は、常に苦心之日に在り。敗事は、多く得意之時に因る」と言われま
す。気を引き締めて、当社も日本のMade by Awapaperブランドを築いて参りた
いと思います。
 今年もよろしくお願い申し上げます。



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┃ ■ 今月のトピックス ■
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 │■ トピックス 1 当社相談役 前会長 故三木俊治「お別れ会」開催
 ├─────────────────────────────────
 │平成22年1月15日(金)
 │ 12月26日、当社相談役 前会長 故三木俊治の「お別れ会」を執り行いまし
 │ た。お取引先や政財界の皆様を中心に多数の方にご参会を賜りました。
 │ ここにご厚情を深謝し、謹んでお礼申し上げます。
 │ → http://www.awapaper.co.jp/company/news161.html
 └─────────────────────────────────

 │■ トピックス 2 社内成人式開催
 ├─────────────────────────────────
 │平成22年1月19日(火)
 │ 当社は、1月16日、阿南工場管理棟にて本年度に成人を迎えた社員12名の
 │ 社内成人式を行いました。
 │ → http://www.awapaper.co.jp/company/news162.html
 └─────────────────────────────────

 │■ トピックス 3 「放熱シート」プレゼンテーションのお知らせ
 │         (「徳島ビジネスフォーラム in 大阪」)
 ├─────────────────────────────────
 │平成22年1月20日(水)
 │ 当社は、2月1日、ホテル阪神にて開催される「徳島ビジネスフォーラム 
 │ in 大阪」(主催:徳島県)にて、「放熱シートの研究・開発」について
 │ プレゼンテーションをいたします。
 │ → http://www.nikkeiad.co.jp/tokushima/ (申込先)
 └─────────────────────────────────


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┃ ■ シリーズ ~微生物と感染症~ ■
┃――――――――――――――――――――――――――――――――――
┃  ~ 第4回:地球規模で広がる感染症の感染力と致死率 ~
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                                      取締役常務執行役員  濱 義紹


 インフルエンザも予測されていた状況より遥かに小さな影響規模でおさまろ
うとしている。
 感染症については前回述べたように世界中いたるところで人間に被害を及ぼ
してきた。感染症対策が進み天然痘のように撲滅に成功したものもあれば、新
たに感染力の高い多くのウイルスも出現してきている。
 今回は馴染みのある代表的感染症の感染力と致死率について述べる。

【SARSの感染力と致死率】
 突然38℃以上の高熱に襲われ、咳や呼吸困難などの症状を引きおこす肺炎が
SARSである。未知の病原体でまたたく間に人から人へと世界中に広がった。
 2003年6月18日現在の資料によると、感染者発生国・地域:32、感染者数:
8465人、死亡者数:801人、死亡率:約9%であった。発生地域はアジア、ヨー
ロッパ、北米、南米、アフリカ、オーストラリアに及んだ。
 正式名は重症急性呼吸器症候群(Severe Acute Respiratory Syndrome→SARS)
とWHO(世界保健機構)が命名した。

【トリインフルエンザの感染力と致死率】
 現在一番注目されているのがトリインフルエンザである。スペイン風邪の再
来かと恐れられたが現状は悪い予想は外れ、感染力は強いが、強毒性でなく犠
牲者も最小限でおさまっている。
 H5N1ウイルスは通常のインフルエンザの致死率0.1%に比べ、非常に高い致
死率(60%強)を示す。現状では人から人への感染はなく、感染鶏から人への
散発的な伝播にとどまっている。
 人での感染発症事例は2005年の前半までは鳥インフルエンザの家禽への被害
はアジア8ケ国に限られていた。今では欧州やアフリカにも広がりつつある。2
008年9月現在では、感染発症事例はアジア・中近東・アフリカ地域の15ケ国に
広がっており、人から人へ感染するパンデミックウイルスへと変貌することが
恐れられている。

【全米に広がる西ナイルウイルスの流行】
 蚊が媒介する西ナイルウイルスは1937年、ウガンダの西ナイル地区の女性か
ら初めて発見された。
 その西ナイルウイルスがアメリカ全土に広がりつつある。2002年には1086名
に達し、45名が死亡している。致死率は4.1%である。患者は31の州に及んでお
り、感染はアメリカの東海岸から西に移動中である。高齢者では日本脳炎ウイ
ルスに近い重い脳炎を発症することがある。

【バイオテロ兵器と致死率】
 主な生物兵器として炭疽菌、ペスト菌、野兎病菌、天然痘、ラッサ、エボラ、
マールブルグ、口蹄疫、ボツリヌス毒素、リシンがある。
 炭疽菌は非常に安定しており角砂糖の中では常温で70年も生きている例があ
り、テロリストが容易に細菌を入手して増やせるし、持ち運びも簡単なためバ
イオテロに用いられやすい。ただ、人から人へは感染しない。
 人から人へ感染する細菌で最も怖い生物兵器は天然痘である。天然痘がバイ
オテロで使われると1年間に8000万人が死亡すると推定されている。
 経済的打撃で大きいのは口蹄疫などの農業テロである。以下に主な生物兵器
の致死率を示す。

(炭疽菌)  肺炭疽:90%、腸炭疽:50%、皮膚炭疽:20%
(ペスト菌) 肺ペスト:100%、腺ペスト:50%
(野兎病菌) 潰瘍型:5%、類チフス型:35%
(天然痘)   出血型:100%、通常:30%以上
(ラッサ・マールブルグ)20%前後
(エボラ)50%以上
(口蹄疫)家畜の致死率は低いが感染力が高く産業動物としての価値がなくなる
(ボツリヌス毒素)0.05マイクログラムで半数致死
(リシン)5マイクログラムで半数致死

【ヨーロッパを震撼させたペスト】
 東ローマ帝国や中世のヨーロッパで大流行して多くの人の命を奪ったペスト
は全身に出血斑ができ全身が黒いあざだらけになって死亡することから黒死病
とも呼ばれている。
 ペストに感染した鼠の血を吸ったノミが媒介する。その致死率は前述したと
おりである。日本にも1899年(明治33年)に国外から侵入し流行したが、1926
年以降日本では発生していない。

【戦後フランスを代表するカミュの代表作「ペスト」】
 カミュ著の「ペスト」は194*年の仏領アルジェリアの要港オラン県の首都
を舞台にした物語である。
物語は医師ベルナール・リウーが普段いそうもない階段で鼠の死骸に躓き、奇
妙に思いながら外出する場面から始まり、不条理な死刑宣告同様の猛威を振る
うペストにおののく市民の感情や人間模様を描きながら、ペストの流行が終息
するまでの様を描いたものである。
 最終章は「ペスト菌は決して死ぬことも消滅することもないものであり、数
10年の間、家具や下着類の中に眠りつつ生存することができ、家具や穴倉や
トランクやハンケチや反故のなかに辛抱強く待ち続けていて、そして恐らくは
いつか、人間に不幸と教訓を齎す(もたらす)ために、ペストが再びその鼠ど
もを呼び覚まし、何処かの幸福な都市に彼等を死なせに差し向ける日が来るの
であろうということを」と結んでいる。
 第二次世界大戦という戦争体験によって人々が抱いていた不条理を作中人物
として登場させている。一人は「妻の家出によって」、一人は「死刑執行を見
た人物として」、一人は「老年に達したことによって」不条理に目覚めた人々
を表わし、個人の運命を超えたペストという不条理にからめて展開した物語で
ある。

【公衆衛生の復活を】
 不測の天災や大事件などは過ぎてしまうと何もなかったかのようにみんな忘
れ去ってしまう。
 新型インフルエンザで大騒ぎをした現状から、想像を絶する致死率の高い感
染症が蔓延し始めたら我々はカミュの作品の登場人物の中のどの行動をとるの
であろうか。
 そしてこれからも、いつ起きるかもしれない理論や常識を超えたいろいろな
不条理を目前にして、我々一人ひとりがどのように対応できるかを考えさせら
れる本でもある。
 我々現代人はわが国においても大流行し、犠牲者を多数出したスペイン風邪
でさえ実態をほとんど知らない。「流行性感冒 スペイン風邪大流行の記録」
という本が東洋文庫から発刊されているのだが・・・。
 グローバル時代におけるリスク管理の面からも中小企業といえども、地球規
模の感染症対策を考え直さねばならない。
 医学の中心が個人医療に移ってしまっている現代であるが、「エマージング
ウイルスもバイオテロ対策も、忘れられてしまっている公衆衛生で防げる」と
個人に偏重しすぎた仕組みから公衆という概念の必要性を東京大学名誉教授山
内一也博士は指摘する。


《引用文献》
・Newton臨時増刊号「SARSの正しい知識」2003年8月発行 ニュートンプレス
・別冊日経サイエンス「感染症の驚異」 2008年11月発行 日経サイエンス
・「Medical Bio-H5N1鳥インフルエンザ」2009年1月号 オーム社
・ペスト(上・下)新潮文庫 アルバート・カミュ著 1969年発行 新潮社



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┃ ■ シリーズ ~技術者のエスプリ~ ■
┃――――――――――――――――――――――――――――――――――
┃  ~ 第10回: ペンギンシンドローム ~
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                                      取締役常務執行役員  濱 義紹
 

 毎年、元日の新聞を楽しみにコンビニへ行き、日本経済、産経、朝日、読売、
毎日、徳島新聞を購入する。しかし、世相を反映しているせいか、今年の新聞
の一面ほど夢のない見出しは久しぶりだ。各紙の一面の主な見出しは以下のと
おりである。

日本経済新聞『成長へ眠る力引き出す、環境車の安全に日本案』

産経新聞  『病腎移植を再開、「国思う心」が難局を動かす』

朝日新聞  『変わる人変わる社会、土地取引「小沢氏の指示」』

読売新聞  『小沢氏から現金4億円、パナソニック環境エネルギーに軸足』

毎日新聞  『財務省と歩む「脱官僚」、さわやかな政治が見たい』

徳島新聞  『地域医療再生で県・徳大連携、読者郷土に密着』

【経済誌の見出しは】
 新聞に比べ経済誌の2010年予測は日経ビジネスの1946~2009年の経済年表や
週刊ダイヤモンドの2010~2050年の未来年表、日経ビジネス1/4号の2015年ま
での成長マニフェストなど約100年を俯瞰できる年表の他、非常に豊富な諸予
測満載の内容となっている。
 各誌表紙の主な見出しは以下のとおりである。

・日経ビジネスアソシエ増刊 2009年12月21日号
『徹底予測2010 常識を捨てた者が生き残る!』

・週刊ダイヤモンド 2009年12月26日・2010年1月2日号
『2010総予測 何が起きる? 未来年表2010→2050』

・週刊東洋経済 2009年12月26日・2010年1月2日号
『全解明2010 変革する日本と世界を先読みする』

・週刊エコノミスト増刊 2009年12月21日号
『キーワード予測2010  2010年間予定カレンダー』

・週刊エコノミスト 2009年12月22日号
『日本経済総予測2010 デフレスパイラルの大波が襲う』

・日経ビジネス 2010年1月4日号
『日本を救う夢の技術 2015年までの成長マニフェスト』

【経済誌の興味深い内容紹介】

・週刊エコノミスト増刊 2009年12月21日号
 「日本の立ち位置を自覚しない限り成長戦略は描けない」

・週刊エコノミスト 2009年12月22日号
 大正人が見た100年後 1920日本人の「未来力」

・週刊東洋経済 2009年12月26日・2010年1月2日号
 日本の変革とアジアの躍進
 日米欧の低迷続きアジアの存在感さらに高まる
 成果ばかりを求めたら大きな仕事は出てこない
 真の改革を断行せねば民主党は「最後の将軍に」
 デフレ長期化の公算大で10年も低空飛行が続く
 リスク山積の世界経済 先進国は「雇用なき回復」
 グローバル展開で求められる「倫理観」とは

・週刊ダイヤモンド 2009年12月26日・2010年1月2日号
 経営の意思決定は理論より勇気 動きながら考え抜き実行を
 未来年表 技術情報マップ(先端技術・中核技術・成熟技術)
 「未来年表」で視点を変える 見えてくる課題と競争優位
 技術開発は今、端境期 シーズ育成の投資が必要
 政権交代は歴史的必然 迅速な政策実行で内需喚起を
 過去のどの危機とも違う危機「二番底」が待つ未来

・日経ビジネスアソシエ増刊 2009年12月21日号
 主要30業種2010年の展望

【ペンギンシンドローム】
 閉塞感漂う世界的不況で誰もが何か新たな秩序を求めているし、誰かがやっ
てくれるのを待っている。
 このような状況になると多くの人がどのような行動をとるか、指揮官(リー
ダー)のあり方を浅間山荘事件の指揮を執った佐々淳行(さっさあつゆき)氏
は「平時の指揮官・有事の指揮官」の中でペンギンに例えて説明している次の
ような下りがある。
 「以前、あるテレビ局の動物ものの特別番組で、南極のペンギンの群れの生
態が放映されたことがある。実に面白い番組だった。海面に浮かぶ巨大な流氷
の縁の上で、ペンギンたちが犇めき合って奇妙な押しくら饅頭ををやっている。
食事どきのシーンだそうで、魚を漁りに海中に飛び込む前に毎回するのだとい
う。
 なぜかというと、流氷の下には往々にしてペンギンの天敵、アザラシが隠れ
ていて、最初に飛び込んできた一匹をとらえて食おうと待ち構えているのだそ
うだ。
 ペンギンたちは永年の経験でこのことを知っていて、水際で押し合いをやっ
て、まずためしに一匹仲間を落としてみる。そのペンギンが無事かどうか確か
めてから、彼らは長い行列を作って、正確にその安全が証明された地点からつ
ぎつぎと水中に飛び込むのだ。
 その光景は、なんとも人間に似て滑稽だった。
 人間社会で人間たちが格好をつけながら演じている、危機に臨んだときのア
フター・ユーをペンギンたちが虚飾抜きの直截(ちょくせつ)さで演じている
からだ。
 人間誰しも、結果が約束されていない行動のパイオニア第一号になるのを嫌
がる。誰かがやってくれるのを、固唾を呑んで見守り、うまくいったとなると
安心してその真似をする。
 現場指揮官たるものは、この“ペンギンシンドローム(ペンギン症候群)”
に罹患してはいけない。すぐれた現場指揮官になるためには、普通の人間の本
性に反した逆の行動を取らなくてはいけないのだ。

【ペンギンの話】
 私も最近同様の南極のペンギンの光景をテレビで見た。餌を取りに行こうと
しているペンギンの群れが、海中のアザラシを警戒しつつ隙を見て餌を取りに
海へ飛び込み、餌を取ったペンギンは、まるでトランポリンを使ったような勢
いで次々と海中から氷上へ飛び上がっているのだ。逃げ遅れたペンギンがアザ
ラシに食われる様子も撮影されていた。
 佐々氏の見た光景とは少し異なり、アザラシを見つけても隙を見つけて餌を
取りに海中へ飛び込む勇敢なペンギンもいることを知った。
 ペンギンに少し関心を持ったのでペンギンの本当はすごい能力をNewtonの記
事「ペンギンは摩訶不思議」より少しご紹介しておく。
 ペンギンは17種類に分類され、一番大きいエンペラーで120cm、一番小さいコ
ガタで40cmである。また子育てや換羽のために約30日間も絶食もする。潜水能
力も非常に優れており、ガラパゴスで水深32m、エンペラーで水深564mもぐれる
のだ。ちなみに、人間の素もぐりの記録は90mである。
 そのほかに、水陸両用の眼、食べダメできる胃、凍傷にならない動脈と静脈
の熱交換機能、巣から餌場まで300kmの地上移動、マイナス40度での子育てなど、
ヒョコヒョコとぎこちなく歩く姿からは創造できない驚異の能力を有している
のである。

【昨年の元日の新聞より】
 昨年の元日の朝日新聞の「天声人語」を見直すと、2009年がリンカーン生誕
200年記念にちなんで次のようなコメントが載せられている。
 「歴史の不思議の一つは、世が乱れると、まるで天に意思があるかのように
英雄や偉人が輩出することだろう。太平の世に傑物は出にくい。『英雄のいな
い時代は不幸だが、英雄を必要とする時代はもっと不幸だ』の名言が歴史の本
質を言い当てる」とある。
 世界大不況の始まりで、この苦境を乗り越えるために世界も日本も英雄輩出
に期待し、オバマ就任と衆議院選で何かが変わることを期待し、よいことを引
き寄せる年にしたいと締めくくっている。

【萩に来て・・・】
 「萩に来て ふとおもへらく今の世を 救はむと起つ松陰は誰」という吉井勇
(明治19年~昭和35年)の歌碑が萩市の松下村塾跡にある。
 現在もまたこのような時代に突入しており、みんなが英雄に期待をしている。
 企業においては、週刊ダイヤモンド12/26・1/2の野中郁次郎教授の「経営の
意思決定は理論より勇気 動きながら考え抜き実行を」しかないのである。
 しかし、ペンギンシンドローム的「アフター・ユー」から「フォロー・ミー」
への転換を佐々淳行氏が著書の中で説いている。
 吉田松陰(戦略企画)→久坂玄瑞(戦略実行)→高杉晋作(戦略推進)→伊
藤博文(戦略完成)という役割で長州は戦略を遂行完成させたことがテレビで
放映されたことがある。その後も明治初期には松陰の意思を継いだ長州藩出身
の総理大臣を数人輩出している。戦略の大切さが如何に大切かを吉田松陰一門
が証明している。
 現在のような高度に進んだ市民社会においては、みんなが松陰の役割を意識
しなければならない。そして技術者は一人一人が久坂玄瑞や高杉晋作のような
勇気あるペンギンになり技術立国推進の一端を担っていかねばならない。
 そういう時代の幕開けである。

《引用文献》
・平時の指揮官・有事の指揮官  佐々淳行著 1995年発行 クレスト社
・Newton「無の物理学」2010年2月号 ニュートンプレス
・日経ビジネスアソシエ増刊 2009年12月21号 日経BP社
・週刊ダイヤモンド 2009年12月26日・2010年1月2日新年合併特別号 ダイヤモンド社
・週刊東洋経済 2009年2月26日・2010年1月2日新春合併特大号 東洋経済新報社
・週刊エコノミスト増刊 2009年12月21日号  毎日新聞社
・週刊エコノミスト   2009年12月22日号  毎日新聞社
・日経ビジネス     2010年1月4日号   日経BP社



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