【阿波製紙】壁を突破する

2011年7月19日

 *このメールは当社社員が名刺交換をさせて頂いた方、およびメールマガジン
 配信に同意いただいた方へ配信しております。
 *このメールマガジンは、等幅フォントで、ご覧頂くことをお薦めします。

 ◇メールマガジン配信停止を希望される場合は下記URLから手続きを
   お願いいたします。
  → https://reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=leq-mhsg-a3660f94cb3dee55581bcc465bd52521


  ■ AWA PAPER NEWS ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
 ┃                                                                
 ┃       機能紙・不織布の共同開発メーカー 阿波製紙株式会社        
 ┃                    vol.79 【 2011/ 7/ 19 】        
 ┃                                        
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  http://www.awapaper.co.jp/ 


 ――――――――――――――――――――――――――――――――――
   東日本大震災で被災された皆様とそのご家族、ご関係者の皆様に心より
   お見舞い申しあげますとともに1日も早い復興をお祈りいたします。
 ――――――――――――――――――――――――――――――――――

 ┌──┐
 │目次│   
 └┬─┘      
  ├ 01:[ ご 挨 拶] 今月の社長メッセージ
  ├ 02:[二 ュ ー ス] 2011年度OB会総会及び懇親会開催
  ├ 03:[二 ュ ー ス] 組織変更及び人事異動のお知らせ
  ├ 04:[二 ュ ー ス] 役員人事のお知らせ
  └ 05:[シ リ ー ズ] 環境は今(第9回:地球のエネルギー資源)
            
                       
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ ■  ご 挨 拶 ■
┃――――――――――――――――――――――――――――――――――
┃ 壁を突破する
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                                                   取締役社長 三木康弘


 なでしこジャパンW杯優勝おめでとう!

 暑中お見舞い申し上げます

 大震災から4カ月が過ぎましたが、第一四半期の事業環境は厳しいものであ
りました。また復興に向けた政府の対応も壁にぶち当たり、中々前進が見られ
ないように思います。中でも引き続く電力問題は今夏の節電だけに留まらず、
日本の将来を左右する最重要課題となっています。それにも拘らず、大方針が
あまりにも軽くトップリーダーである首相から発信されてきます。どうか腰を
据え世界に視野を広げ、科学的に課題を深く探求し、遠く未来を展望し考えを
出して頂きたいと切に願います。

 企業はどんな状況になっても可能性を見出し生き延びていかねばなりません。
エネルギー問題にとどまらず社会・経済・通商全般にわたって環境に対応して
いかなければ成長発展は無いのでありますから、孫正義さんのメガソーラー事
業立ち上げのように自ら信じる政策を提言し時代を誘導していくぐらいの気概
が必要かと思います。きっとニュービジネスという宝の山が地を割って表出し
てくると確信しています。

 また、海外生産を拡大しグローバル化へ対応する動きが、身近なところでも
随分多く聞くようになりました。韓国や台湾、更に中国との最先端技術の提携
話も加速してきました。

 当社も新たなお客様価値の実現に向け、最先端の技術をタイ国や中国に導入
していきます。併せてこれまでと異なる発想で、商品開発を進め成長市場を開
拓していこうと考えます。そしてどんな困難があっても、壁を突破して増収増
益を果たし、なでしこジャパンの快挙を見習って次世代の飛躍の種をしっかり
と蒔いていきたいと思います。



┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ ■ 今月のトピックス ■
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 │■ トピックス 1 2011年度OB会総会及び懇親会 開催 
 ├─────────────────────────────────
 │平成23年7月1日(金)
 │ 当社は、6月21日に本年度で19回目となるOB会総会および懇親会を
 │ 開催いたしました。
 │ → http://www.awapaper.co.jp/company/news199.html
 └─────────────────────────────────

 │■ トピックス 2 組織変更及び人事異動のお知らせ
 ├─────────────────────────────────
 │平成23年6月29日(水)
 │ 当社は、2011年6月29日付で組織変更及び人事異動を行いましたので
 │ お知らせいたします。
 │ → http://www.awapaper.co.jp/company/news198.html
 └─────────────────────────────────

 │■ トピックス 3 役員人事のお知らせ
 ├─────────────────────────────────
 │平成23年6月29日(水)
 │ 当社は、2011年6月29日開催の「第97期定時株主総会」および総会後の
 │ 取締役会において役員人事を決定いたしました。
 │ → http://www.awapaper.co.jp/company/news197.html
 └─────────────────────────────────



┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ ■ シリーズ ~環境は今~  ■
┃――――――――――――――――――――――――――――――――――
┃  ~ 第9回:地球のエネルギー資源  ~
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                              取締役常務執行役員  濱 義紹


 東日本大震災による福島原子力発電所の事故は時間経過と共に次々と新たな
事実が公表され、改めて日頃何の問題も無く自由に電気が使える便利さを当た
り前のように思っていたが、原子力発電がすべてなくなった場合、戦後の蝋燭
生活のようなことも起こるのかなあと昔を思い出しながら、エネルギーについ
て取り上げてみることにした。

【地球の温度】

 地球の中心は主に固体の鉄から成る約5000℃の内核があり、その外側に主に
液体の鉄からなる3000~5000℃の外核がある。さらにその外側にゆっくりと流
動する2900kmの厚さの1000~3000℃の固体の岩石層であるマントルがある。
 海洋型の地震を引きおこしているプレートは、地殻とマントルの一部からな
る厚さ数10kmから100kmほどの岩盤で年に数cm動いて限界が来ると跳ね上がり
地震を引きおこしているのである。

 地球が生まれてから46億年経つがまだ、500℃しか温度は下がっておらず、
地球が冷え切るより先に太陽の寿命である100億年のほうが早く到来し、太陽
の膨張で地球が飲みこまれるといわれている。

【地球の熱源】

 地球の熱源は地球誕生時の微惑星の衝突でもたらされたエネルギーと地殻や
マントルに存在するウラン、トリウム、カリウムなどの放射性元素が崩壊する
際に生み出す熱エネルギーであり、46億年間延々と生み出し熱を放出し続けて
いるのである。
 地球内部からのエネルギー伝播は約0.085ワットであり、太陽光からのエネ
ルギーは1平方メートル当たり約170ワットである。

【エネルギーとは】
 
 現在我々が使用しているエネルギーについて考えてみよう。エネルギーとは
「量」であり、エネルギー資源とは「物」である。

【エネルギーの種類】

 エネルギーの主な種類には次のようなものがある。

  ・力学的エネルギー
  ・熱エネルギー
  ・電気エネルギー
  ・光エネルギー
  ・化学エネルギー
  ・音エネルギー

【一次エネルギーと二次エネルギー】

 エネルギーを使用するとき、そのまま使用する場合と何らかの加工を加えて
使用する場合に分かれる。

(1)一次エネルギー
   化学エネルギー  ―― 石炭、石油、天然ガス
   自然エネルギー  ―― 水力、地熱
   原子力エネルギー ―― ウラン
            (原子力も厳密には化学エネルギーの一つである)
   自然エネルギー  ―― 風力、潮力、太陽光

(2)二次エネルギー
   電気、ガソリン、都市ガス

【エネルギー変換効率】

 エネルギーを取り出すとき、大きなロスを生じる場合が多く変換効率で現
される。

 変換効率 = 出力エネルギー ÷ 入力エネルギー × 100

 水力、火力、原子力に比べて、現在注目されている太陽光や地熱やバイオマ
スは変換効率はあまり良くないことが次の数字でわかる。

   水力      80 %
   火力      43 %
   原子力     33 %
   風力      25 %
   太陽光     10 %
   地熱       8 %
   海洋温度差    3 %
   バイオマス    1 %

【炭酸ガス排出量 g/kwh ― ライフサイクルで考慮】

 化石燃料由来のエネルギー資源を使用した場合、明らかに炭酸ガス排出量は
多く、前記変換効率と逆の数値になる。

    石炭火力      975
    石油火力      742
    LNG汽力      608
     LNG複合       519
     原子力         28
     水力           11
     地熱           15
     太陽光         53
     風力       29
        
【エネルギーコスト】

 今回のような大きな事故が起きると、エネルギーコストを超えた議論が飛び
かっているが、コストについてみてみよう。以下発電単価(1キロワット時)で
示す。

   水力     8.2 ~ 13.3 円
   石油     10.0 ~ 17.3 円
   LNG          5.8 ~  7.1 円
   石炭         5.0 ~  6.5 円
   原子力       4.8 ~  6.2 円
   太陽光              46.0 円
   風力         10.0 ~ 14.0 円
   廃棄物発電   9.0 ~ 15.0 円
   燃料電池             28.0 円

【トリウム原子炉】

 以上のように発電コスト、変換効率でまだまだ程遠い代替エネルギーに置き
換わるまでの間、ウラン・プルトニウムタイプの原子力発電に代わり注目され
ているのが、原料も豊富で安全なトリウム原子炉である。
 原子力発電が猛烈な批判を受けている中で、そしてマスコミも雑誌も書籍も
批判のオンパレードの中で、東洋経済6月11日号に「より小型、より安全にトリ
ウム原子炉の可能性」という特集が組まれている。

 原子炉の進化は次の通りである。

 第1世代    ―― すでに多くが廃炉
 第2世代    ―― 現在でも多くの商用炉で使用
                (福島第一原発は第2世代の中でも旧型)
 第3世代    ―― 改良炉の商用炉
 第3プラス世代 ―― 経済性で第3世代より優れる
 第4世代    ―― 高い経済性と安全性、核不拡散、廃棄物最小化を追求
                (トリウム溶融塩炉も含まれる)

 トリウム原子炉は中国では既に予算化、チェコやフランスも名乗りを上げて
いる。

【この原発なら福島もチェルノブイリも起きなかった】

 もう一つ紹介されているのは単行本である古川和男著の「原発安全革命」で
ある。
 ほとんど知らされていなかった内容であり、日本人必読の書であると思う。
本書では、トリウム原子炉をこれまでの原発とは原理が全く違う極めて安全な
原発であると紹介している。

 ◆ ポイント
(1)液体燃料を使う
       化学プラントは液体であるべき
(2)トリウムを燃やす
    火力発電所の原理で蒸気タービンを回すのではない
(3)小型化する
       必要な地域の近くに設置でき、送電ロスを減らせる

 ◆ そのほかの特長
  ・ウランのようにプルトニウムがほとんど生まれずプルトニウムも炉内で
    有効に燃やせるのでプルトニウムの消滅に一役買える。

  ・世界中に資源も豊富である。

  ・大地震、大津波などの非常時には核燃料を炉の下部から地下の冷却水
  プール内のタンクに落とし、連鎖反応はストップする。炉外に黒鉛が
  ない以上再臨界になることはなく、ガラス固化体となり飛散もしない。

 現在の原発にノーを突きつける前に我々は、太陽の核融合熱の恩恵を受け、
マントルでウラン・トリウム・カリウムなどの放射性元素が崩壊する際に生み
出す熱エネルギーによって地球上の薄皮(地殻)上で生かされている現実をよ
く認識し、もっと幅広く、継続性のあるエネルギー資源確保について、正しい
科学知識のもとに考えていかねばならない。


《引用文献》
 ・Newton「350地球 創刊350年記念」 2010年9月号 ニュートンプレス
 ・週刊東洋経済 2011年6月11日号  東洋経済新報社
 ・原発と次世代エネルギーの未来がわかる本(洋泉社MOOK)
                   漆原次郎 2011年 洋泉社
 ・原発安全革命(文春新書) 古川和男 2011年 文藝春秋



  最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。
  ご質問、ご感想などを下記にお寄せいただけましたら幸いです。


  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ■ 発 行:阿波製紙株式会社 http://www.awapaper.co.jp/
  ■ 連絡先:770-0005 徳島市南矢三町3丁目10-18
        Tel:088-631-8229 Fax:088-632-0079
  ■ E-mail: tech@awapaper.co.jp
       ご意見・お問合せはこちらまでお願い致します
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   Copyright 2011 Awa Paper Mfg. Co.,Ltd. All Rights Reserved.
		  

ページのトップへ