素して行い、自らを得る

2014年12月25日

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 ┃                                                                
 ┃       機能紙・不織布の共同開発メーカー 阿波製紙株式会社        
 ┃                    vol.120 【 2014/ 12 / 25 】        
 ┃                                        
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  http://www.awapaper.co.jp/ 

 
    ≪目次≫ 
       
  01:[ ご 挨 拶] 今月の社長メッセージ
  02:[二 ュ ー ス] FSC森林認証(COC認証)の取得について
  03:[二 ュ ー ス] 新機能性材料展2015に出展
  04:[シ リ ー ズ] 若き日の回想 (第7回:くされ縁(鎖縁))
     
                     
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┃ ■  ご 挨 拶 ■
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┃ 素して行い、自らを得る
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                                                 取締役社長 三木康弘


 今年一年、多くの方々に支えられ無事に過ごすことが出来ました。ご指導ご
支援頂きましたこと、厚く御礼申し上げます。

 さて、一年振り返ってみてどれ程自己成長が出来たかと自問してみますと、
マラソンのタイムが少し縮小したぐらいで特に大きな変化はなかったように思
います。しかし知命の歳を越え、新たな方々との出会いで視野が広がり、新た
な世界を垣間見る新鮮な年でありました。自力のみならず他力を活かす新たな
境涯を日々新たな挑戦で楽しんでいきたいと思います。

  先の衆議院選挙においては、アベノミクスの成果を問う戦いが行われました。
安倍総理の大胆かつ積極的な行動が一定の評価を得て自公連立政権が圧勝しま
したが、内容をみると必ずしも国民の信任を得たとは言い難いようです。説明
責任を丁寧に果たし、民意を常に問いながら信じた大道を進み、日本再興を果
たして貰いたいと願います。

  為替は円安が定着し輸出産業にとっては大きなメリットとなりましたが、一
方原価アップに苦しみデフレとの厳しい戦いを余儀なくされた業種業態も少な
くありません。当社も原価上昇の圧力が高まってきていますが、値上げは一筋
縄ではいきません。原油の相場が当面下落傾向にあることが大きな救いであり
ますが、世界経済は複雑な動きが出ていて影響が読み切れません。

 そんな中で成長戦略を構築するため産業競争力強化戦略が打ち出されました
が、来年はその実行が試される年であります。典型的な地方の徳島県におきま
して、地場企業に勤めて青色発光ダイオードの研究開発をされた中村修二さん
がノーベル賞を受賞されたことなどは、大変明るい材料となり勇気を与えてく
れています。地方からでも大きな活力を発信していくことが出来るのです。

 「素行自得」と言いますが、つまりどのような環境であってもその環境に応
じて離れずに物事をやり抜いていけば、自然と自分の立ち位置が定まってくる
という事と思います。地方は地方の強みである産学官の連携を密にして、成長
市場の流れに素して諸事行って参りたいと存じます。来年こそは、共にイノベ
ーションを引き起こして行きましょう。輝かしい年をお迎えになられる事を心
よりお祈り申し上げます。



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┃ ■ 今月のトピックス ■
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 │■ トピックス 1 FSC森林認証(COC認証)の取得について
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 │平成26年12月10日(水)
 │当社は、2014年12月4日にFSC認証(COC認証)を取得しました。
 │これにより当社はFSC認証製品のお取り扱いを検討されているお客様のニ
 │ーズにお応えできることとなりました。    
 │→ http://www.awapaper.co.jp/news/news_20141210_294.html
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 │■ トピックス 2 新機能性材料展2015に出展
 ├―――――――――――――――――――――――――――――――――
 │平成26年12月10日(水)
 │当社は、2015年1月28日~30日に東京ビッグサイトにおいて開催されます
 │「新機能性材料展2015」の「一般財団法人四国産業・技術振興センター」
 │ ブース(小間番号:2E-04)に出展いたします。 
 │→ http://www.awapaper.co.jp/news/news_20141210_293.html
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┃ ■ シリーズ ~若き日の回想~ ■
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┃ 第7回 -  くされ縁(鎖縁)
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               研究開発部 シニアエンジニア 高原 豊


 長年同じような仕事をしていると何度となくお会いして顔見知りになり、や
がては親しい間柄になるようなケースがあります。それは長年取引しているお
客さんであったり、関係会社の仕事仲間であったりします。今回は、少し違っ
たケースの出会いからご紹介します。

 先月に引き続き建材関係の開発に携わっていた頃から始まります。当時日本
では塩ビ系床材の紙ベース材はアスベストから無機紛体へと進み更にガラスペ
ーパーの構成へと移行しつつありました。当社の無機紛体紙は海外にも輸出を
しておりましたが非常に強度が強かったので海外顧客からの評判が高かったよ
うです。その評判を聞き付けた海外の某製紙メーカーから技術交流の申し入れ
があり、先方へ製造工程の見学・支援をしに行くこととなりました。一方的に
支援するだけではなく、当社の依頼(試作)もお願いするようにしました。先
方の技術担当者と打合せを始めたところ、よくまあこれだけ質問があるものか
と思うぐらいに彼はたくさん質問してきました。私も負けないくらい質問して
いるうちに、お互いに同じような試験をし、また同じような課題のために研究
していることに気がついたのです。よく似たことをやっていると言葉は通じな
くても技術的な意味は通じ合えるのだと思いました。

 それから数年が経って、当社にシール材の引合いが舞い込んできました。お
客さんからの必要以上に拝み込んでくる姿に打たれ、その道で得意なあの某製
紙メーカーへ依頼しようと思いました。しかしながら某メーカーには連絡がつ
かず、会社自体が既に潰れてなくなっていたことが分かったのです。よくよく
調査したところ、別の経営者に代わり社名も変更していることが分かりました。
なんとかそのメーカーへ連絡を取りつけ製造委託の承諾を得る運びとなりまし
た。すぐに共同実験と試作立会のために元某メーカーへ飛ぶこととなりました。
今は亡き営業の常務に「出来るまで帰ってこんでいいから!!! 」という厳しく
も暖かいお言葉を頂きながら、心もとなく一人で元某メーカーへと旅立ちまし
た。いざ席を合わせてびっくり、現れたのは某メーカー健在時の技術担当者で
あった彼なのです。再び会った懐かしさと安堵感が、見知らぬ地で不安であっ
た私の気持ちを和らげてくれました。その後二回の試作を経て、元某メーカー
に委託生産して貰うようになりました。 … (実は彼とはその後も別のシチ
ュエーションで再会…)

 このように技術者同士よく似た分野の仕事をしていると、意図しなくても何
回も再会する、言わばくされ縁になることがあるのだなあと不思議に想いまし
た。世の中は広いようで狭く、特にニッチな分野では数少ない限られた人達が
携っているのかも知れません。概ねそのような場合、技術者同士は互いに競合
他社の関係となり、接触することは殆どないでしょう。稀に共同開発などによ
り同業他社の技術者と接する機会があります。私もこのような機会に恵まれ、
某メーカーの彼をはじめ何人かの同業技術者と接することができました。其々
の方と話しているうちに「当社にない何かを感じる」…ふとそう思ったのです。
今にして想えばお互いこのように影響し合うことで技術の進歩に繋がっていく
のではないだろうか。そして、当社のような機能材分野においても技術ネット
ワークを必要とする時がそこまで来ているのではないか、そう想えてなりませ
ん。

 次回は、この頃からさらに十年が経過したときの出来事を中心にご紹介して
いきたいと想います。



  最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。
  ご質問、ご感想などを下記にお寄せいただけましたら幸いです。


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