春の準備

2015年2月25日

  ■ AWA PAPER NEWS ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
 ┃                                                                
 ┃       機能紙・不織布の共同開発メーカー 阿波製紙株式会社        
 ┃                    vol.122 【 2015/ 2 / 25 】        
 ┃                                        
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  http://www.awapaper.co.jp/ 

 
    ≪目次≫ 
       
  01:[ ご 挨 拶] 今月の社長メッセージ
  02:[二 ュ ー ス] Jec Europe 2015 に出展
  03:[二 ュ ー ス] 新機能性材料展2015 に出展
  04:[シ リ ー ズ] 若き日の回想 (第9回:天然材への想い)
     
                     
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┃ ■  ご 挨 拶 ■
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┃ 春の準備
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                                                 取締役社長 三木康弘


 徳島では春一番が吹き、街角では早咲きの寒桜が満開を迎えようとしていま
す。会社においては年度の締めくくりとして期末の追い込みをかける一方、次
年度の人事計画や予算を立てるなど春の準備に忙しいこの頃です。

 適正な決算をすることは当然にして大事なことでありますが、同時に正しい
事業計画を立てなければなりません。その決定は、社内外に会社の方向性を宣
言し数字をコミットメントする事でありますので、極めて慎重に吟味し身の引
き締まる思いで行います。そしてその過程の中で、色々な勉強ができます。市
場はどのぐらい伸びるのだろうか、自社のポジショニングはどうなっているの
か、お客様に提供できる価値は整っているのだろうか、どんな問題点を抱えて
いるのだろうかと、社内議論を通じてとことん考える機会であり反省の時とな
ります。

 「新しい計画の成就はただ不屈不撓の一心にあり。さらばひたむきにただ想
え、気高く、強く、一筋に」という中村天風氏の言葉を京セラの稲盛名誉会長
は掲げて、決意と覚悟を社員に示されていたそうです。計画達成はくじけず強
烈に思い続ける心にかかっていると、当社も真似をしてこの言葉を会議室に張
り出してあります。実行はさらに重要で困難があるものです。過去の数字を眺
めると、そこからは様々なドラマが見えてきます。上手くいったこと、大失敗
をしてしまったこと、お客様に助けられたこと、認めて頂き大感激したことな
ど感謝と反省の思いがモチベーションとなっています。計画成就は簡単なこと
ではありませんが、どんな計画を掲げるかで会社の未来も変わります。春に向
け、より良い製品を創り出す一致団結した組織をつくり、高い目標に挑んで参
りたいと思います。



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┃ ■ 今月のトピックス ■
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 │■ トピックス 1 Jec Europe 2015 に出展
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 │平成27年2月18日(水)
 │当社は3月10日~12日の3日間、パリ・ポルト・ド・ヴェルサイユにて開催
 │予定の展示会「Jec europe 2015」のNEDO・ジャパンブース内の自社ブース
 │(Pavilion 7 - Levels 7.2 ‐D78)にCARMIX CFRP(炭素繊維強化プラスチ
 │ック)を展示いたします。
 │→ http://www.awapaper.co.jp/news/news_20150218_296.html
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 │■ トピックス 2 新機能性材料展2015に出展
 ├―――――――――――――――――――――――――――――――――
 │平成27年2月6日(金)
 │当社は、2015年1月28日~30日に東京ビッグサイトにおいて開催されました
 │「新機能性材料展2015」の「一般財団法人四国産業・技術振興センター」
 │ ブース(小間番号:2E-04)に出展いたしました。
 │→ http://www.awapaper.co.jp/news/news_20150206_293.html
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┃ ■ シリーズ ~若き日の回想~ ■
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┃ 第9回 -  天然材への想い
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               研究開発部 シニアエンジニア 高原 豊


 ある日実験室にこもって、合成繊維入りの紙の熱プレス加工試験をしていま
した。加工してもムラができ上手くいきません。「具合が悪いのかも? 」と
思い処方を変えて試験してみましたが同じような始末でした。先輩達に聞いて
みたところ、ある先輩が「クッション紙を使ってみたらどぉう? 当社の製品だ
よ!! 」と言ったのです。まさか当社の製品の中にそんな用途のものがあった
とは気がつきませんでした。「クッション紙ってこんな時に使うんだ」と初
めて理解した嬉しさと「自社製品のことはもっと理解しなくてはなぁ」と反省
する気持ちが入り混じったような複雑な心境でした。

 いざ、当社のクッション紙を使って試験してみたところ、びっくり!!!プレス
ムラは殆どなくなったのです。金属板やプレス機熱板のヒズミなどを柔らげ、
しかも熱に強く、数回以上使える・・・「こんないいものが当社にあったなん
て、ほんとかな???」と思いながらためしに一般の木材パルプを使った紙を高温
使用のクッション紙として試験してみましたが、焦げや取られが起こり、一発
で駄目になりました。一般の紙や合成繊維なんかに比べて耐熱性はとくに優れ
ており良いものだと思いました。こういった出来事があってから、この製品の
魅力に引かれ、どのような製品なのか機会がある毎に注力するようになってい
ました。

 このクッション紙の原材料には、綿の実から取れるコットンリンター繊維を
使用しています。当社がコットンリンターを扱うようになったのは、私もまだ
生まれていない60余年以上も前からのことでセルロイド用の原紙を作るため
であったらしいのです。セルロイド用に留まらず、濾紙や鉛蓄電池用セパレー
タ原紙、蚊取マット原紙へと商品化が進み、その中の一つとしてクッション紙
がありました。「なぜ耐熱性が高いのか?」その主な理由はもとの原料である
コットンリンターのセルロース純度が高いためとただ一言で済んでしまいます。
しかしながら技術的にそんな簡単なものではなさそうです。というのは当社の
クッション紙は半世紀余りにも渡る息の長い商品だからなのです。そこには、
当時の原料を釜で炊くパルプ化工程からクッション性のある紙に仕立て上げる
製造工程までの数々の独自技術が詰まっている、そう想えてくるのです。石油
由来の合成素材の選択肢が多い近年ですが、天然素材を使いこなす良さに触れ
られて、少しほっとした気持ちになりました。       
     
 次回は、無機素材を使った開発をしていた頃のエピソードをご紹介していき
たいと思います。

(クッション紙)
 ⇒ http://www.awapaper.co.jp/products/detail/p_cushion.html



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