志は何ですか

2015年6月29日

  ■ AWA PAPER NEWS ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
 ┃                                                                
 ┃       機能紙・不織布の共同開発メーカー 阿波製紙株式会社        
 ┃                    vol.126 【 2015/ 6 / 29 】        
 ┃                                        
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    ≪目次≫ 
       
  01:[ ご 挨 拶] 今月の社長メッセージ
  02:[二 ュ ー ス] 第101期定時株主総会開催
  03:[二 ュ ー ス] 役員人事のお知らせ
  04:[シ リ ー ズ] 若き日の回想 (第13回:杉たちの回想)
     
                     
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┃ ■  ご 挨 拶 ■
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┃ 志は何ですか
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                                                 取締役社長 三木康弘


 先日北海道へ行きました折、夏至近かったこともあって夜中3時半ごろから
空が明るかったり、上着なしでは居られないほど寒かったりと、あらためて日
本列島の南北の長さを実感してしまいました。

 温暖化が進んでくると地域の気候は少しずつ北上して、北海道が一番適した
お米の産地になるだろうし、東京湾には既にサンゴ礁があるそうですが熱帯魚
が泳ぎだすかもしれません。違う領域の事を知ったり先々の事を想像するのは、
楽しく視野が広がり学んだ気になりますが、大きな目標や課題意識を持ってい
ないと、それだけで終わってしまいます。異なる世界や変化には脅威と機会が
必ず隣り合わせで在り、それに気付いてすぐに行動に移す人と何もしない人が
いるのは如何してなのでしょうか。

 NHKの大河ドラマで、吉田松陰が松下村塾の子弟に「貴方の志は何ですか」と
問うている姿を見ました。会社に例えれば経営理念とかビジョンの事であろう
と思います。広い世界や世の中の状況を知らなければ、それはつまらないちっ
ぽけなものになって仕舞いかねませんし、社員の共鳴も呼ばないでしょう。松
下幸之助氏はどんなときでも真剣に全社員に「本気になって真剣に志を立てよ。
強い志があれば、事は半ば達せられたといってよい」と徹底されていたそうで
す。

 翻って欧州のギリシャという国などを見ていると、ギリシャのリーダーもE
Uのリーダーもどんな志を持っているのかよく解りません。指導者には、責任
あるビジョンを指し示し実現に向かっての行動を期待したいものです。

(第101期定時株主総会開催)
 ⇒ http://www.awapaper.co.jp/news/news_20150625_304.html

 先般当社の株主総会を開催いたしました。何事も無く終えたのですが、想定
問答を考えながら将来のビジョンの明確化が出来ていない、指し示せていない
と内省させられました。変化する社会に湧き出て来るすべての事はチャンスと
なり得ます。未だ熟さずといえども、善い事を思い行動を重ねる事でより良い
世の中をつくる一翼で在り続けたいと思います。



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┃ ■ 今月のトピックス ■
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 │■ トピックス 1 第101期定時株主総会開催
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 │平成27年6月25日(木)
 │6月25日午前10時よりホテルクレメント徳島にて当社第101期定時株主総会
 │が開催されました。
 │→ http://www.awapaper.co.jp/news/news_20150625_304.html
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 │■ トピックス 2 役員人事のお知らせ
 ├―――――――――――――――――――――――――――――――――
 │平成27年6月25日(木)
 │2015年6月25日開催の「第101期定時株主総会」およびその後の「取締役会」
 │の承認を受け就任をいたしました。
 │→ http://www.awapaper.co.jp/news/news_20150625_303.html
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┃ ■ シリーズ ~若き日の回想~ ■
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┃ 第13回 - 杉たちの回想
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               研究開発部 シニアエンジニア 高原 豊


 小さい頃、爺さんと一緒に良く山へ竹の子を掘りにいったものでした。竹林
に行く途中で杉の木が数十本植わっていました。小さな谷川で一休みしながら、
まだ細い幹の若杉に見とれていると“おまはんが大きいになったらええ木にな
るわ”と爺さんが言っていました。あれから50年余りが経ち、その杉の傍を
通った時、ふと爺さんが言っていたことを思い出しました。少しは幹が太くな
っているものの、あの時とあまりかわり映えしないように感じました。杉は何
百年も掛けて大きくなるので50年やそこらでは変わらないなあと、一時は自
分で納得していたのです。しかし最近植林について触れる機会があり、間伐な
どのような手入れが重要だと知りました。今までホッタラカシにしていたのに、
良いものを求めるのは虫が良スギたようです。

 杉にもたくさんの種類があり、日本で有名なのは樹齢が推定3000年以上
とも言われている屋久杉(縄文杉)です。現在は国立公園として原生林の保護
が行われ、また世界遺産の一部にもなっています。米国では超デカいので有名
なジャイアント・セコイヤが生息し、なんと高さが約100m、幹の直径は1
0mにもなります。セコイヤ杉もまた国立公園に指定され森林の保護が行われ
ています。このように希少価値や、絶滅の危機にある種等については保護され
てきています。更に市場化される木材資源・製品に対しても、環境影響や経済
的、社会的基準で森林を管理認証しようとする動きがそれぞれの国で活発化す
るようになりました。消費者の環境意識の高まりが伝わってくるようです。

 杉の話に戻りますが、日本では当時沢山の杉が造林されていました。それと
いうのも、戦後から始まった建設ブームに乗って木材の需要が高まり供給不足
から、国を挙げて杉を植えるようになったらしいのです。そこまでは良かった
のですが、外国の安価で品質の良い代替え材が輸入自由化されるようになって
からは、日本で植林しても引き合わなくなってしまったのです。値段の高い日
本の杉は殆ど売れなくなり、手入れを辞めて放置された森林がたくさん残って
いるそうです。私が山で見た光景もこの一連の出来事のなごりだと知りました。

 日本に生息する杉は昔から重宝がられ、幹は建築用木材として、樹皮は屋根
葺(ぶ)きとして、葉は線香の原料にと殆どの部分を利用していたようです。
そして木材の特徴としても密度が低いので柔らかく加工しやすいことや、断熱、
調湿機能に優れているばかりか最近になって酸化や劣化を起こす有害ガスをも
吸収することが解ってきました。正倉院の宝物を1000年以上もの間、護(
まも)ってきた陰には杉材やヒノキ材の力があったようです。酸化や劣化等の
メカニズムは当時解っていたとは思えませんが、縄文時代から培われた知識と
経験によって導かれたものだと思います。

 このように良い機能を持っている樹木なのですが、最近は悪いイメージに変
わってしまいました。大雨等による土砂崩れ被害が起きたのは放置された杉林
の根が浅かったのが原因の一つであるとか、春先になるとやってくるあの花粉
症の原因にもなっているのです。実は私も最近春先になると目鼻がムズムズし
始めて困っています。でも杉たちにしてみれば、“こんな暗いし狭い所に閉じ
込められてホッタラカシにされたら、窮屈で根も張れない!!! せめて子供達だ
けは環境の良い広い場所で育って欲しい!!!” そう願いを込めて花粉をもっと
遠くへ飛ばそう … と仕向けているのかも知れません。“環境に優しいと思っ
ても、ただ緑を増やせば良いっていうものじゃない!!!” 杉たちは悲鳴を上げ
て、下界の我々に警告を発している… そう想えてならないのです。

 次回は、当社の原料にもなる木材資源についてご紹介していきたいと想いま
すので宜しくお願いします。




  最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。
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