意義探求と将来展望

2015年7月28日

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 ┃       機能紙・不織布の共同開発メーカー 阿波製紙株式会社        
 ┃                    vol.127 【 2015/ 7 / 28 】        
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    ≪目次≫ 
       
  01:[ ご 挨 拶] 今月の社長メッセージ
  02:[二 ュ ー ス] 2015年度OB会定時総会及び懇親会 開催
  03:[シ リ ー ズ] 若き日の回想 (第14回:実験への想い)
     
                     
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┃ ■  ご 挨 拶 ■
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┃ 意義探求と将来展望
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                                                 取締役社長 三木康弘


暑中お見舞い申し上げます。

  紫陽花を愛でる余裕も無いまま猛暑を迎えてしまいました。皆様いかがお過
ごしでしょうか。徳島では奇数年は渇水になり易いというジンクスがあります
が、今年は台風の当たり年なのでしょうか、風水害や冷害が各地で心配されて
います。

  天候以外で今気掛かりなことは、今国会で審議されている安保法制や参議院
選挙の区割り問題でしょうか。良い悪いのコメントは出来ませんが、大いに国
民的議論が成されて欲しいと思います。成され無いなら、それは国民の怠慢で
しょうか。政治は世の中に絶対の正解は無いとの認識からくる中庸の精神が大
切で、その為には奥深い意義探求と将来展望が欠かせません。

  憲法違反との指摘の中、参院選に於いて徳島県は高知県との合区の方向性と
成りました。歴史を遡ると廃藩置県後明治9年に両県は合併したことが有りまし
たが、風土、歴史、人情が異なり不平不満が充満し徳島が独立する形で解消さ
れています。数合わせに終始し、課題を明確化する事も無く、メリットを構想
する事も無く進められている現状には甚だ失望するばかりです。これは議員の
問題では無く、選挙民の問題です。

  過去の制度が変更されるのならば、これを機会と捉える様な発想と行動が県
民にも求められるべきと思います。対立などという歴史の轍を踏む事が無い様
に、目先の対応に追われ無い事を切望します。県単位の弊害も見受けられ、四
国地方の産業競争力強化を色々と検討し国の成長戦略に組み込んでいますが、
県単位の政策との融合は難しく、四県の相乗効果を発揮している様には見えま
せん。区割りも道州制を展望した考え方もあるかと思いますし、常に全ては変
化していくもので憲法そのものも変化しないでいられる筈はありません。

  経営もまた然りであります。如何に変化させていくか、先ずは足元をよく見
ておかしいと感じる感性を磨く事が、行動の原動力と思います。有り難い事に
日本には素晴らしい企業がたくさん存在しています。当社も見て、習い、比べ
て、社員同士論じ合い、意義の探求と将来を展望する世界一の理想を共有して
変化し続けて参りたいと存じます。引き続きのご指導ご鞭撻を宜しくお願い申
し上げます。



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┃ ■ 今月のトピックス ■
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 │■ トピックス 1 2015年度OB会定時総会及び懇親会 開催
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 │平成27年7月3日(金)
 │当社は、7月1日に2015年度OB会定時総会および懇親会を開催いたしました。
 │→ http://www.awapaper.co.jp/news/news_20150703_305.html
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┃ ■ シリーズ ~若き日の回想~ ■
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┃ 第14回 - 実験への想い
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               研究開発部 シニアエンジニア 高原 豊


 今から50年ほど前のこと、もちろんお風呂の釜に薪をくべるのも好きでし
たが、科学にも興味を持ち始めていたのです。科学実験がやりたかったのです
が、まだ小学生だったので何も分からず道具も薬品もありません。何とか家に
あるものを使って実験出来ないかと思い、科学雑誌を読み漁っていました。炭
酸ガス(二酸化炭素)の作り方は簡単に見つかり、「これやったら出来るわ!! 」
と美味しい思いをしながらテストしたのを覚えています。何回もやっている内
にお腹もパンパンに張り、重曹もなくなったところで他の実験をやってみたく
なりました。「なんか良いことないかなぁー…!!」そう思いながら、雑誌の隅
々まで探していると、ついに簡単な水素の作り方にたどり着いたのです。「怪
しい!!」と思いながらも翌日、試してみることにしました。まず火箸を練炭で
赤くなるまで焼き、素早くバケツの中の水に入れる。そしてジュワーと出てき
た泡を水で満たした逆コップに集める…とまあこういう具合にやるのですが、
一回ではとても少ないので何回も焼き入れをしてコップに溜めていかなければ
ならないのです。最初は簡単だと思えたのですが、時間が経つうちにとっても
根気がいる実験だと、刀を鍛えるのと同じように想像以上に鍛錬のいるものだ
と気付いてしまいました。コップにある程度の気体が溜まったので、いざ燃や
してみようとマッチの火を点けようとしたとき、「あんた、なにしよん、アホ
なことせられん!!」帰りざまに母から、言い訳なしのキツイ一撃が飛んできま
した。おかげて、実験の集大成ともいえる最後の瞬間が水の泡となってしまっ
たのです。

 2ヶ月前、エネルギーについて投稿させて頂いたときに、ついこの水素のま
つわりを想い出してしまいました。あれから月日は流れ現在まで色んなことを
学びましたが、あのような方法で水素ができるなんてことは聞いたことがあり
ません。「あのとき確かにコップに水蒸気ではないガスが溜まっていたのにな
あ…???」と思うと気になってしかたがなく、調べてみることにしました。そし
て質量保存の法則で有名なラボアジェにより、水が水素と酸素でできていると
証明した実験の赤熱鉄球が元祖だと分かったのです。なんだか一瞬ほっとした
気分になれました。

 クラーク数を参考にすると、水素はこの地球表面に僅か1%重量未満の存在
なのだとか、炭素に至っては0.1%未満だそうです。このように数少ない元
素なのですが、これまでエネルギー源としてきた石油も石炭も木材もみんな水
素が含まれているのです。そしてこれからの燃料電池の燃料としても欠かせな
くなっています。

 宇宙規模でみれば主成分となる水素も、地球上では僅かな成分でありながら、
エネルギー源として、また生命の源・水としても貴重な存在なのです。このよ
うに良いやつなのですが、重量が軽いこともあって、毎日少しずつ地球から消
え去っているらしいのです。幼少の頃、やっとの思いで作った水素ですが「も
っと大切にせなあかん」そう怒られているように想えてなりません。

 次回こそ、木材資源の話をご紹介していきたいと想いますので、宜しくお願
いします。



  最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。
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