道縁

2015年12月28日

  ■ AWA PAPER NEWS ■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
 ┃                                                                
 ┃       機能紙・不織布の共同開発メーカー 阿波製紙株式会社        
 ┃                    vol.132 【 2015/ 12 / 28 】        
 ┃                                        
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  http://www.awapaper.co.jp/ 

 
    ≪目次≫ 
       
  01:[ ご 挨 拶] 今月の社長メッセージ
  02:[二 ュ ー ス] 新機能性材料展2016に出展
  03:[二 ュ ー ス] 人事異動のお知らせ
  04:[シ リ ー ズ] 若き日の回想 (第19回:真理への想い)
     
                     
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┃ ■  ご 挨 拶 ■
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┃ 道縁
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                                                 取締役社長 三木康弘


 徳島では暖かい年の瀬を迎えております。今年も一年大変お世話になりました。

 今年の世相を表す漢字に「安」が選ばれましたが、安定・安心・安全というよ
うに安らぐという事はいつの時代も人が求めてやまないものなのでしょう。しか
し、決して目の前の諸問題をやり過ごすという事では得られるものではありませ
ん。年末年始は、真の「安」とは何かをじっくりと考察し、1年の計を立てたい
と思います。

 道を志すことによってもたらされる縁を道縁と言うそうです。道には武道や茶
道などいわゆるスポーツや文化・芸術の中に日本独特の精神的境地を求め究めて
いくものや、学問や生き方を深めて追求していくものまで実に多くあるようです
が、企業人としてはやはり経営道といったものに関心が注がれます。経営の神様
と言われた松下幸之助氏は常に「素直な心」を求めて止まず、晩年に至ってやっ
と素直の初段になれたと述べられています。稲盛和夫氏は「動機善なりや私心な
かりしか」と自問自答を繰り返しながら経営判断し、利他心でビションを考えに
考え抜き、困難な偉業を達成されました。いずれの方も企業経営を道にまで昇華
された偉人であり、その証拠にたくさんの書籍が出版されたり、勉強会が催され
たりしています。その精神を受け継ぐ、または頼りとして理念化し努力している
日本の企業経営者は数多く存在し、私もご縁を頂いております。一方において倫
理道徳観の欠如した大企業による不祥事が絶えない事は、本当に残念でなりませ
ん。

 大小問わず素晴らしい経営者はやはり共通して素晴らしい人格を備え業績を伸
ばされています。また経営道を窮めたいと強い思いを持たれた方どうしは自然と
縁が繋がって来るように思います。

 阿波製紙株式会社は、おかげさまで2016年に創立100周年を迎えます。多くの
ご縁に支えてこられました事に感謝申し上げます。そして更なる安定・安心の
100年に向けて奮闘実践を決意して道縁を願い、新たな年を迎えたいと思います。
皆様どうぞ良いお年をお迎え下さい。ありがとうございました。



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┃ ■ 今月のトピックス ■
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 │■ トピックス 1 新機能性材料展2016に出展
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 │平成27年12月15日(火)
 │当社は、2016年1月27日~29日に東京ビッグサイトにおいて開催されます
 │「新機能性材料展2016」(小間番号:2T-18)に出展いたします。
 │CARMIX(CFRTP・放熱シート)の他、開発検討中の断熱材等の展示を予定
 │いたしておりますので、是非ご来場ください。 
 │→ http://www.awapaper.co.jp/news/news_20151215_316.html
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 │■ トピックス 2 人事異動のお知らせ
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 │平成27年12月25日(金)
 │当社は、2016年1月1日付で人事異動を行いますのでお知らせいたします。
 │→ http://www.awapaper.co.jp/news/news_20151225_317.html
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┃ ■ シリーズ ~若き日の回想~ ■
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┃ 第19回 - 真理への想い
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                                 研究開発部 高原 豊


 まだ幼少の小学校高学年頃のことです。夏になると夜が待遠しくて…、実は
溝の傍で色んなタイプの花火をするのが楽しみだったのです。いつもの順番で
いうと、まず手で持ちながらススキのように火花が散るタイプ、これから始ま
るのです。花火を動かして手で回し軌跡を楽しんだり、中には火花の色が途中
で変わったりするものがあってとても神秘的なのです。次は打ち上げ花火やロ
ケット花火の様に空中に打ち上げては爆発するタイプなので、一番派手なパフ
ォーマンスを見せてくれる、言わば今宵のメインイベントなのです。“いくぞ
ー!!”… おやじや弟の視線を背後に、火付け役だった私はロケット花火に恐る
恐る点火したのです。“シュルシュルシュルー”と火花と共に空中に舞い上が
った瞬間“バ-ン!!”とはじける音に、納涼花火大会の打上花火にも似て、と
てもリアルな感じでした。調子に乗って数本の打上げに成功、そしてついに最
後の一本です。最後の一本は発射後イレギュラーとなりなんと近所の家の屋根
を直撃してしまったのです。アチャー!!と一瞬頭を抱えていたのですが直ぐに
おやじと一緒に謝りに行きました。“これからは真上に向けずに、田んぼの方
を向けて飛ばさなあかんなぁ”と反省したのです。

 飛んだハプニングに続いて後半、飛び道具ではなく地面でやるねずみ花火や
ヘビ花火をして楽しみました。特にヘビ花火は黒いものがまるで生きているヘ
ビのように地面からムニュムニュと出てきてトグロをまいているかのよう…そ
の残影は今でも浮かんでくる程印象に残っています。そして最後はやっぱり定
番の線香花火です。着火して全体的に燃えた後が大切で、手が震えないように
そうっと持たないと赤玉が落っこちてしまうのです。大きい赤玉になるほど、
ピシッと弾けた火花が大きくて長続きするのです。“綺麗やなあ”と見惚れて
いたのですが、もう最後の一本が済んでしまいました。“あーあ!! 終わったか
ぁ”としょげながらも、ひと際明るい夜空を見上げると沢山の星達が輝いてい
たのです。キラキラと息づく星達を眺めていると、空全体に広がる花火のよう
に綺麗に観えました。

 そういったキッカケから夜空の星に好奇心が芽生え、星座や惑星に関連した
本を読みあさるようになりました。そうはいっても本を読むだけではどうもし
っくりせず、最後には望遠鏡で実物を眺めてみたい…ジワジワとそういう気持
ちが湧いてくるのです。“望遠鏡が欲しい”おやじにひつこく(しつこく)頼
んでいると、ある日“望遠鏡買いに行こ!!”と言ってくれたのです。“気が変
わったらいかん”と思い直ぐに買いに行くことにしました。台付の数万円もす
るいいものもありましたが、親父は一番安い組立式の望遠鏡を勧めるのです。
勿論価格が高い方は性能も良いのでジッと眺めていたのですが、説得されて組
立式タイプを買うことにしました。開けてみてびっくり…それは紙で出来てい
て、レンズを除いて殆どが筒型のボール紙だったのです。最初は筒の内側を墨
汁で黒く塗り、組立図を見ながらレンズの焦点を測って距離を調節し、順に接
着剤で固定すれば完成です。その全長は自分の身長より長く、その割にとても
軽かったので、容易く天体観測をすることが出来ました。夏の天の川銀河は沢
山の星が重なってまるで生きているかのように幻想的にキラキラと瞬きをしま
す。そして一番忘れられなかったのは、冬の澄切った冬の夜空、オリオン座の
右上にあるプレヤデス星団(スバル)を観た時です。モヤットしたまどろみの
なかに青白く輝く星達を観ると、内から滲み出てくる若さと勢いを感じました。  

自分で望遠鏡が作れることに気を良くし、もっと作ってみたいと今度は「望遠
鏡の作り方」という本を手に入れました。すると10種類以上もの様々なタイ
プの望遠鏡があるのが分かり驚いていました。しかし更に詳しく読んでみると、
元々はガリレオ式とケプラー式、それにニュートン式望遠鏡といった3つの様
式に繋がってくるのです。ガリレオ、ケプラー、ニュートンといえば理科の本
に出てくる有名な科学者ばかりです。“あの有名な科学者達もまた、天体に興
味を持ち、そして更には自分で望遠鏡まで作った”…そう想うと益々天体が好
きになっていきました。また初めて天体望遠鏡を作ったといわれるガリレオに
もひと際興味を覚えたのです。ガリレオは16世紀初めに活躍した科学者で木
星の衛星や金星の満ちかけ等を発見したばかりか落体や慣性等の物理法則をも
導きだしました。しかし彼が本当に偉かったのは実験観測によって得られた結
果に対して数式を使って証明するという当時無かった科学手法を生み出したこ
とにあり、近代科学の父とも呼ばれています。彼はこの手法を用いて数々の業
績を残し、ついに地動説に辿り着いたのです。そういった絶好調の中で転機が
訪れ、不幸にも宗教裁判へと発展してしまいました。2回目の裁判では有罪判
決を受けながらもその後に“それでも地球は動いている”と呟いたという逸話
は余りにも有名です。今想うと“この逸話は本当なのかなぁ?? 裁判の後とは
いえ裁判官に知れたらまずいはず”…と疑問が湧いてきて調べてみることにし
ました。

 後世になってやっとガリレオ裁判等に関する資料が見つかり、もっと詳しい
調査が可能になったようで…それによると、彼が逸話通りに喋ったという当時
の記録は何処にも残っていなかったそうです。それから約200年経って出版
された本の中にやっとこの逸話が登場するので、後世の人々によって創り上げ
られたことらしいのです…当時の著者達に芽生えた彼を偲ぶ感情がこの逸話を
生んだのかも知れません。また裁判後軟禁されながらも尚、新しく力学に関す
る本の出版をも手掛け、そして目が悪くなっても尚口述で出版まで漕ぎ着けた
のです。こういった行動からも伺える様に口に出して言えなくても、心の中で
“それでも地球は動いている”と…そう叫んでいるように想えてなりません。
そして彼の偉業を知れば知る程、周りの社会通念や常識、利害関係等に捉われ
ないでひたすら科学の真理を探究しようとする彼の凄まじい執念に、いっそう
感動し尊敬するようになりました。

 私が宇宙を好きになったきっかけについてご紹介してまいりましたが、次回
はガリレオ師匠より以前に遡って天文学が占星学だった頃の事を回想していき
たいと思いますので、来年もどうぞ宜しくお願いします。



  最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。
  ご質問、ご感想などを下記にお寄せいただけましたら幸いです。


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