一陽来復を願う

2016年12月26日

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 ┃       機能紙・不織布の共同開発メーカー 阿波製紙株式会社        
 ┃                    vol.144 【 2016/ 12 / 26 】        
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 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  http://www.awapaper.co.jp/ 

    ≪目次≫ 
       
  01:[ ご 挨 拶] 今月の社長メッセージ
  02:[シ リ ー ズ] 若き日の回想 (第31回:罪な想い)
  03:[二 ュ ー ス] 新ロゴマークの制定について
                     
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┃ ■  ご 挨 拶 ■
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┃ 一陽来復を願う
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                                                 取締役社長 三木康弘


 冬なか過ぎていよいよ寒さも本格的となって参りました。
今年は、大きな歴史の転換点となる年であったように思います。欧米が主導し
て築いてきたグローバル化を目指した資本主義経済社会が行き詰まり、その弊
害ともいえる民族問題や格差問題から、中東アジアの過激派組織の横暴が収ま
らなかったり、英国のEU離脱というBrexitの激震が発生したり、米国大統領に
は過去の常識を一変するAmerica Firstを唱えるトランプ氏が選ばれたり、良
識あると言われる人たちの予期せぬ事態が現実となりました。

 この保護主義、国益至上主義的な発想の支持は、必ずしも大半の国民が良し
としていた訳では無いにもかかわらず、他に行動の選択肢を持てないまま結果
責任を負うことになりました。もちろん日本も強く影響され、国益を賭けた対
応が求められていくのでしょう。内政的にも国防力の整備強化に加えて、デフ
レ対策としてマイナス金利が導入されたり、働き方改革という日本人の仕事観
を大転換させる流れが出てきたり、従来の常識が通用しない時代に突入した現
れを感じさせられます。

 冬が終わり春が来ること、また悪いことが続いた後で幸運に向かうことを
「一陽来復」といいますが、陰の気が極まって陽の気に向かうように来年は良
い年となる事を切に願います。
 当社に於きましても、節目の年を経た来年は変革の年にしていきたいと思い
ます。このたび、その蛻変の象徴として会社の新たなロゴマークを制定しまし
た。

(新ロゴマークの制定について)
 → http://www.awapaper.co.jp/news/news_20161226_345.html

 社是である道徳経済合一の精神の下に、製紙業に捉われず、未来と世界に繋
げていく姿をイメージしています。その思いを載せて、来年は激変する世の中
を冷静に見つめつつ、過去の常識にとらわれない新たな行動に努めます。引き
続きのご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。どうぞ良いお年をお迎え
ください。



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┃ ■ シリーズ ~若き日の回想~ ■
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┃ 第31回 - 罪な想い
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                                 研究開発部 高原 豊


 それは中学校の頃のこと、夏休みになると近くの大きな川に泳ぎに行くのが
日課となっていました。一人でいつもの場所に泳ぎに行くと、自然と友達が数
人集まってきて一緒に遊ぶのです。時には数人どころか10人位の集団になる
こともありました。人数が多くなると珍しい場所への案内人も増え、例えば水
中メガネで下を見ても底が見えない程深い場所へ案内され、誰かが“底の方ま
で潜って鼓膜が破れた奴がおる”と言っていました。恐る恐る薄らと底が見え
る所まで潜ってみると、水中メガネや耳に掛かる水圧に耐え兼ねこれ以上潜る
のを止めました。しかし、“こんだけ底が深いと飛び込んでもいけるわ”と隣
接する崖に登り、飛び込み始めたのです。最初は1mくらいの高さだったのが、
回を重ねる毎に高くなり5m位になると、一瞬無重力に似た体験をすることが
でき…今までにない新感覚が得られたのです。

 このようにして、泳ぎながらも「魚取り(引掛け)」や「急流下り」等、色
々な遊びを覚えていきましたが、ある日テレビを見ていると気持ちよく波乗り
をしている外国の映像が飛び込んできました。海から離れているため、いつも
川で泳いでばかりだったので、波と戯れることに憧れていました。“あんな大
きい波見たことないなぁ!!”人の数倍もの大きさの波に乗る姿は、とても雄大
で…“あんな波に乗りたい!!”と想うようになりました。夏の終わり、赤とん
ぼの舞う頃、上陸まであと数日という段階まで台風が近づいていました。この
時とばかりに連れと3人で太平洋側の海岸へと自転車を漕いで…サーフィンボ
ードと思いきや、恥ずかしながら、浮輪をニケ持っていきました。海岸に着く
と、あまりに波が高すぎて一瞬怯えていましたが、波打ち際はかえって波に巻
き込まれ、波に乗れないので思い切って沖まで出て行くことにしました。沖の
波は白波こそ立ちませんが、大きい波では家の屋根位の高さがあり、鯉の滝登
りのように波の頂上まで思いっきり泳ぎ切らないと飲み込まれてしまいます。
さすがに波がやってくる毎に鯉の滝登りをするのは無理なことなので、“やっ
ぱり浮輪持ってきて良かった”と想ったのです。浮輪に乗るとずっと波に追従
してくれるので、丁度エレベーターのアップダウンの感覚です。遊んでいる内
にふと気が付くとだいぶ沖へ流されているように思って不安になってきました。
また浜辺からは大声で叫ぶ人がいて、“危ないから戻ってこい”と叫んでいる
ようです。慌てて戻ろうとしましたが沖の方からの波が大きいために沖を向い
たままの背泳ぎをせねばならず時間が掛かりました。やっと浜辺に戻った時に
は3人とも唇は紫色、怒られるわ、疲れ果てるわと散々な1日となりました。

 あれから数10年、何気なくレンタルで「ビッグ・ウェンズデー」というビ
デオ映画を借りてきました。その粗筋は次のようなものです。あるサーファー
グループは十数年に一度、伝説の水曜日にくるという世界最大の波「ビッグ・
ウェンズデー」に乗ることを夢見て、毎日狂乱騒ぎを演じていました。ところ
がベトナム戦争の召集令状が届きメンバー達の状況は一変、戦争へと駆り出さ
れてしまいます。かなりの時間が経過し、やっとのことで兵役を終えた頃には、
メンバー達は戦死した者や結婚して家庭のある者等それぞれがバラバラの道を
辿りサーフィンとは縁のない生活を送っていたのです。そんな時にビッグ・ウ
ェンズデーがやってくるという噂を聞きつけ、元いた海に向かい、メンバーの
中でも特に仲の良かった3人が再会するのです。夢にまで見たビック・ウェン
ズデーに挑戦している姿は、満足感で溢れていました。そしてビック・ウェン
ズデーの巨大な波を見ると、あの頃我々が経験した屋根の高さを遥かに越え
10m級なのです…絶壁から急降下するような物凄さで、半端ではありません。
映画の中の3人はそれぞれが違った波を乗り越えつつ、やっと同じ夢に辿り着
き、昔置いてきた青春が蘇ったようでとても感動しました。“彼等の行く末は
どうなっていくのだろう?”と気になりながらも映画は終焉を向かえていました。

 映画の余韻に浸りながらボーっとして“未来人ってどんな風に進化している
のだろう??”…とついとんでもない連想をしてしまいましたが気になったので
その先を調べてみました。近未来には栄養バランスの良い食事を取れるように
なりスタイルが良く身長は高くなる傾向で、また遺伝子操作による整形が進ん
でくるとイケメン、イケジョばかり…選び放題の嬉しい状態になるかも知れま
せん。更にデバイス等の操作が多くなることから目が大きくそして手は長くな
り、また頭は使いすぎて益々大きくなるという説もあり、ちょうど宇宙人ET
のような姿を想像してしまいます。もし環境が変わればそれに似合った進化を
すると考えられます。例えば、氷河期がやってくれば寒さをしのぐために毛む
くじゃらの熊男のように、そしてまた地球温暖化によって氷が解け海ばかりに
なってしまうと退化した手足の水かきも再度発達し半魚人のようになってしま
うかも知れません。もし水の中で適応できなくても遺伝子操作等によって人間
と魚のハーフを創りあげてしまうくらい科学が発達しているかも知れません。
もし環境が悪化し地球で住めなくなってきたら、他の惑星への移住計画が進ん
でいるでしょう。最近は人口頭脳が世界有数の実力を持つプロ棋士(囲碁)に
勝利する時代になり、そしてロボットが個体同志で会話し学習能力を持つとこ
ろまで来ています。人間の脳を隈なくコンピュータに読取ろうとする試みもな
されるようになってきました。映画マトリックスのようにコンピュータの中に
人間の脳をアップロードしたり、また個人の脳データをコンピュータに記憶す
ることにより身体に寿命がきてもアンドロイドとして永遠の生命を得たり出来
るようになるかも知れません。科学の進歩は目まぐるしく神の領域近くまで迫
り、まさにSFの世界が現実になる日はそう遠くないような気がします。そう
はいうものの“慎重にならねばいかん!! 人間性なき科学、それは罪だ”ガン
ジー師匠からそう諭されているように想えてくるのです。

 ビッグ・ウェンズデーの壮大な波を見ていると、未来の果てまで飛んでいき
そうな勢いを感じ、科学技術の行く末が人類最大の夢「不老不死」に繋がって
いくかも知れないと想いを巡らす様子をご紹介してきました。ただ昔から神の
領域に近づこうとするとろくな事がないようです…例えば伝説の天国への階段
「バベルの塔」や戦争に使った「原子爆弾」の事例です。そして現代に至って
は科学技術が進むにつれて、人間性の欠如等からか、倫理問題が多くの事件に
繋がって来たことは、とても残念でなりません。ガンジー師匠の教えを参考に
すると、“科学技術に謙虚でなければいけない”…そう云っているように想え
てなりません。

 次回は、継続して未来の地球と自然について回想していきたいと想いますの
で、来年も宜しくお願いします。



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┃ ■ 今月のトピックス ■
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 │■ トピックス 1 新ロゴマークの制定について
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 │平成28年12月26日(月)
 │当社は、創立100周年事業の一環として、新たなロゴマークを制定いたし
 │ました。
 │→ http://www.awapaper.co.jp/news/news_20161226_345.html
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