新たなコース設定

2017年2月27日

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 ■ AWA PAPER NEWS ■ 
                                                               
    機能紙・不織布の共同開発メーカー 阿波製紙株式会社        
   vol.146 【 2017/ 2 / 27 】        
                                       
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  http://www.awapaper.co.jp/ 

 ≪目次≫ 
       
 01:[ ご 挨 拶] 今月の社長メッセージ
 02:[二 ュ ー ス] 徳島工場「平成28年度省エネルギー月間四国地区 四国経済産業局長表彰」を受賞
 03:[二 ュ ー ス] 第6回高機能プラスチック展に出展
 04:[シ リ ー ズ] 若き日の回想 (第33回:始まりへの想い)

                     
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 ■  ご 挨 拶 ■
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 新たなコース設定
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                                      取締役社長 三木康弘


 寒さも和らぎ、春の気配を濃く感じるこの頃です。先日は東京マラソンに
初挑戦して参りました。柔らかな日差しの中、今年からの新コースは
お江戸東京の名所旧跡を巡る見ごたえのある景色で、フィニッシュが
東京駅をバックに皇居に向かってゴールするという首都ならではの
ソフトパワー設定を、外国人を含む大勢の方々と共に楽しんできました。

 そんな大会も裏方は大変気を遣っているようで、セキュリティリストバンドを
前日の受付時から装着させられるなど最新のツールを用いて、高度な
セキュリティを保ちつつ簡易で効率化を追求していました。
沿道の警備も厳しく整えられていましたが、色々な国の応援団も見受けられて
平和の祭典を強く感じました。聞くところによると、東京マラソンが
組み込まれた観光ツアーがあるそうで、ランナーだけでなく応援の方も
沢山来られていたのだろうと思います。

 ある種ビジネスモデルをうまく構築しているのだと感心しました。
企業特にメーカーにおいては、従来型の独自で良いものを必要な時に
必要なだけ最適地で作り、コストダウンに励むだけでは成長できない時代が
来ているように思います。

 当社は昨年新たなロゴを制定しましたが、それは新たなステージを
目指す意気込みと象徴としています。

(新ロゴマークの制定について)
→ http://www.awapaper.co.jp/news/news_20161226_345.html

 来期の方針として、従来の延長線上にある和紙からスタートした
機能紙メーカーから、人類・社会の問題やお客様のお困り事を解決する
「コンサルティング型製造サービス業」へと脱皮変革していこうと考えています。

 そのために視野のスケールを広げ、「私たちに出来る“コト”を進化させる」、
独自のコンテンツを見つめ直し磨き上げ、「外部の技術・サービスを取込むことで
大変革を引き起こす」、そして他社には真似の出来ない一歩先を行く価値を提供し、
お客様の全幅の信頼を得られる会社になりたいと強く念願します。

 PAPERに捉われないAWAブランドの構築に繋がる新たなコースを考え
設定していきたいと思います。
当社は幅広い企業の方々とのご縁を大切にし、様々なご指導やご協力を
求めてまいります。



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 ■ 今月のトピックス ■
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 ■ トピックス 1  
 当社徳島工場
「平成28年度省エネルギー月間四国地区 四国経済産業局長表彰」を受賞
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 平成29年2月10日(金)
 当社徳島工場は、2月8日に、高松サンポート合同庁舎で 開催されました
「平成28年度省エネルギー月間四国地区表彰式」において
「エネルギー管理優良工場」として四国経済産業局長表彰を受けました。
 → http://www.awapaper.co.jp/news/news_20170210_348.html
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 ■ トピックス 2 
 第6回高機能プラスチック展に出展
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 平成29年2月16日(木)
 当社は、4月5日~7日に東京ビッグサイトにおいて開催されます
 「第6回高機能プラスチック展」(小間番号:22-33)に出展いたします。
 → http://www.awapaper.co.jp/news/news_20170216_349.html
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 ■ シリーズ ~若き日の回想~ ■
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 第33回 - 始まりへの想い
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                      研究開発部 高原 豊


 幼少の…小学校低学年の頃だったと想います。
夏休みの宿題、それは自由研究工作と山盛りのドリルでした。ドリルの方は
毎日少しずつやれば出来るはずなのですが、遊びの誘惑に負けてつい後回しにして
しまいました。気が付けばもう夏休みの半分以上過ぎ、慌てて机に向かう始末です。
ようやくドリルが済んだ頃、今度は工作が出来てないことに気づき何を作ろうかと
考え込んでしまいました。
気が付くと西日が差していてもう夕方、日差しが時間を教えてくれる…
“そうだ、日時計を作ろう”と思い付いたのです。
以前科学雑誌に載っていた方法を参考にして早速次の日作ってみることにしました。

 ベニヤ板を30㎝角位にのこぎりで切り、中心付近にキリで穴を開け割箸を
突込むと、はい完成といいたいところですが後が大変でした。
まずは水平に置く…これは土台に砂を使って水準器で調整します。
方向を固定する…これは磁石針のコンパスを使ってベニヤ板に東西南北の十字を
書き入れいつも一定の方向に向けられるようにします。
最後に割箸を立てるのですが、定規を使ってどの方向からもベニヤ板に対して
直角になるようにしなければならず、モグラたたきの様にあっちを合わせば
こっちが合わずといった具合で調整に大変てこずったのです。
次の日は晴れ、ようやく前段階は終わりいよいよ計測に取り掛かりました。
眠たいのを我慢して朝の6時に日時計を設置した庭に行ってみると予想通り
ベニヤ板に割箸の影が出来ていました。そして1時間置きに影の映った場所に
線と時刻を記入していきました。夕暮れになってやっと完成…
“しかし眺めてみるとベニヤ板と割箸一本だなんて簡単過ぎるだろう?
これで工作なんてあかんのとちがうやろか?”一瞬こういう想いが頭を
過ぎりましたが、“見た目よりベニヤ板に刻まれたデータが大事!!”
と想い直して宿題として出すことにしました。

 太陽の恵みは明るさだけでなく、生命に必要な温もりも与えてくれます。
例えば太陽に向かって虫眼鏡をかざし紙に焦点を合わすと熱くなって
くすぶり始めます。
太陽から遠く離れていても100℃以上の温度が得られるほど、太陽が物凄く
熱いのではないかと思うのです。
いったい太陽はどのような仕組で燃えているのでしょうか?
気になったので調べてみました。それは宇宙が始まりビックバンと呼ばれる
爆発からしばらく経つと宇宙は晴れ上がり(※1)、原子核と電子が一つになって
原子が誕生したとされています。
原始宇宙の組成は一番軽い水素が92%、次いでヘリウムが8%、リチウム、
ベリリウムが極微量だそうです。現在でも水素約90%とヘリウム9%という
割合になっていて主な原子は原始宇宙と殆ど変わりなく、詰まる所今輝いている
星達の殆どが水素で出来ているらしいのです。水素やヘリウムは重力によって
凝集して高温高圧になったことで、自ら核融合反応を起こして輝き始めます。
これが恒星…太陽も同じ道を辿ったと考えられていて、宇宙の誕生ビックバンの
時から核融合の歴史が始まったのだと知りました。

 あれから半世紀が過ぎた去年のこと、恐ろしいことに何処かで水爆実験が
行われたというニュースが飛び込んできて…
幼少の頃に興味を覚えた太陽の核融合のことを想い出していました。
原爆は核分裂、水爆は核融合でどちらもアインシュタイン師匠の
“質量はエネルギーと等価である、E=MC2”という原理によって説明がつきます。
どちらも同じように思われがちですが、核融合は地球の始まりから現在に至るまで
恩恵を受けてきた太陽から降り注がれた貴重なエネルギーなのです。
核融合を危険な武器としてではなく、もっと有益なものにしよう、
未来のエネルギーにしようと各国で核融合発電の開発が行なわれています。

その理由として、核分裂(原子力)のように暴走(※2)せず原子力発電に
比べて安全対策が比較的容易であることや化石燃料のようにCO2を
排出しないので地球温暖化防止に繋がることがあげられます。
更には燃料の重水素(※3)やリチウムは、海水中に豊富に存在するので
地域的な偏在がなく、少量で膨大なエネルギーが得られます。
例えば核融合科学研究所によると、重水素0.1g(海水3リットル分に含有)と
リチウム0.3g(携帯の電池1個分)を燃やすと日本人一人当たりの
年間電気使用量7500kW時の発電が可能で、燃料代が驚くほど安価なのです。
またこれらの資源を核融合発電に使っても地球上だけでも
1億年はなくならないとのことです。

 核融合発電といえば今まで殆ど脚光を浴びておらず、仕組みが良く解らないので
勉強してみることにしました。
まず電子レンジの親玉みたいなもので1億2000万度といった物凄い温度を
発生させます。すると燃料の原子核と電子がバラバラに分かれていわゆる
プラズマ状態になり、原子核同志で衝突し易くなります。
しかしプラズマが逃げないように閉じ込めようとしても1億度に耐える材料が
ないのです。そこで考えついたのが強力な磁力線を使って閉じ込める方法です。
核融合科学研究所では世界の主流とは少し違った独自の形状をした磁力線を作り、
プラズマを安定して長時間(1hr)(※4)捉えることに成功、
一方温度は9400万度まで上げることが出来ました。
これによって、核融合発電の完成に一歩近づき7~8割の段階まで
到達したのだそうです。
この夢のエネルギーは、今まで以上に超伝導、超高温や材料工学等という風な
あらゆる分野の最先端技術を結集しても実現には時間が掛かるのかも知れません。
“あー、まだまだ先の話やなぁ!!”と半分諦めながら呟いていると、
“こらー、 未来にもっと希望をもつ!! 大切なのは何も疑問を持たない状態に
陥らないことじゃー!!!”師匠からそう怒られているように想えてなりません。
 核融合発電開発の今後の留意点として、特殊な材料や巨大な設備を必要と
するために相当な予算が掛かること、そして原子力より放射線等の安全対策が
容易とはいえ充分な対策をして国民の理解を得る必要があること等が上げられます。
近い将来このような留意点や技術的課題を克服して核融合発電が実現してくれる
ことを願ってやみません。

 次回は、水素の不思議についてご紹介したいと思いますので宜しくお願いします。

≪注釈≫
(※1)
宇宙開闢(かいびゃく)の頃、不透明で光と物質の区別がつかない混沌とした
状態から透明になりはっきりと区別がつくようになることをイメージして
「晴れ上がる」といいます
(※2)
核分裂の暴走…核分裂反応が止まらず温度が上がり続け、爆発を起こすことです
(※3)
重水素…水素の仲間で重さが水素の二倍あります
(※4)
長時間…従来型だと閉じ込め時間は1分が限度でした


最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。
ご質問、ご感想などを下記にお寄せいただけましたら幸いです。


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