大家族経営

2017年7月28日

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 ■ AWA PAPER NEWS ■ 
                                                               
    機能紙・不織布の共同開発メーカー 阿波製紙株式会社        
   vol.151 【 2017/ 7 / 28 】        
                                       
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 ≪目次≫ 
       
 01:[ ご 挨 拶] 今月の社長メッセージ
 02:[シ リ ー ズ] 若き日の回想 (第38回:受身への想い)
 03:[二 ュ ー ス] 2017年度OB会定時総会及び懇親会 開催

                     
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 ■  ご 挨 拶 ■
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 大家族経営
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                                      取締役社長 三木康弘


 蓮の花が咲く暑い暑い季節となりました。暑中お見舞い申し上げます。
 さて皆さま、3年後の東京オリンピック開会式の日である7月24日は
「とくしま藍の日」であることをご存知でしょうか。
徳島は、東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムに採用された
組市松紋を染めるジャパンブルーこと藍の産地であり、染料となる
蒅(すくも)を固めた藍玉は江戸時代から明治にかけて日本一の
品質と圧倒的な生産量を誇る一大産業でありました。そんな文化の継承
並びに産業振興、そして魅力の発信に資することなどを掲げて今年から
条例で定められました。藍商人の流れをくむ当社も、藍色を
コーポレートカラーとしており積極的にPRしております。

(新ロゴマークの制定について)
 → http://www.awapaper.co.jp/news/news_20161226_345.html

 日本企業の文化と言えば、長期的信頼関係を基礎とした永いお取引や
年功序列型賃金に基づく終身雇用組織があります。お取引先の協力会での
方針説明や懇親会、社内ではコンパやスポーツなどのイベントが
開催されるなど大家族的経営が結束力を生み強さの原動力となって来ました。
勿論その様な団体行動を好まない個人主義的考えもあり、一長一短なのだろう
と思いますが、中庸の精神で自社独自の文化を作っていかなければ
ならないのでしょう。そんな中での働き方改革も、気を付けないと
良き精神的文化を壊し兼ねないと懸念します。

 一方独裁政治体制のもと個人主義が強いお隣の中国では、日本の
大家族的経営を取り入れ、団結力が強く、かつグローバルで優良な会社が
増えてきている様です。先般その様な経営をされている方のお話を伺う
機会がありました。社員全員参加の経営で、不透明な商慣習を止め
ガラス張りの誠意を込めた経営方針のもと業績を伸ばされています。
隣接する大国の長所と短所を理解し、共通の歴史と文化を共有し、
共存共栄を目指して行かなければと考えさせられました。

 当社においても、大家族主義を理想としています。先般は現役を退かれた
OB会総会が小旅行を兼ねて行われました。オブザーブ参加致しましたが、
過去の話を聞かせてもらえたり、励ましていただけたり、楽しく
有意義な会でした。

(2017年度OB会定時総会及び懇親会 開催)
 → http://www.awapaper.co.jp/news/news_20170711_361.html

 また当社はタイと中国に合弁会社が有りますが、国際的大家族経営を
目指し信頼関係を高め、共に経営を伸ばして参りたいと思います。
さらに此れから新たなご縁を求めた行動を図り、家族企業を拡大して
いきたいと考えています。ご指導よろしくお願い申し上げます。



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 ■ シリーズ ~若き日の回想~ ■
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 第38回 - 受身への想い
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                      研究開発部 高原 豊


 あれは学生の頃、いよいよ卒論のための実験が始まりました。
所属していた講座は有機合成化学で授業の時間以外は卒論のための
実験をする毎日でした。私の最初のテーマは、ちょうど「奴凧」のような
構造をした分子を合成することでした。先輩方の中にはなんとロケットの
形状をした化合物を合成した人もいたらしいです。
現在でもそういった類い(たぐい)の研究は受け継がれていて、
例えばチューブの形をしたカーボンナノチューブやノーベル賞を受賞した
サッカーボール状のフラーレンは有名です。
このように研究者達が過去に発見・合成したものを寄せ集めてみると、
ちょうど美術館のようです。
彼らは美しい色や形を創造するアーティストでもあり、その奥には新しい
機能が秘めていると信じて疑わない情熱があるのです。

 さて実験室に戻ります。或る日、合成が半分くらいまで進んだところで、
結晶が析出するのを楽しみに待っていましたが、いつまで経っても結晶
が出てきません。
教授もまだかまだかと矢の催促…手を尽くしましたが結局その日は
出てきませんでした。諦めて翌日まで様子を見ることにしました。
あくる日は朝から授業があったので、授業が終わってから実験室に
向かいました。“何やってたんや!! フラスコに何か出とる”と
教授からのきつい一発が出ました。つまり教授は、“授業より先に来て
実験の様子を確認しぇなあかんのとちがうか…、実験室はあんたの
ホームグランドや!!”と言っているような気がしました。
そしてこれからは実験にどっぷりと浸らなあかんと反省したのです。
結局このテーマ自体、上手くいかず、途中で断念しました。
そして次のテーマは、先輩達によって既に合成されていた
「尻尾の付いた奴凧」の続きの反応をやることでした。
気を取り直して過去の論文に従ってその化合物の再現実験に取掛り、
合成は進捗率90%の段階まできました。
論文通り結晶2種類は合成できたのですが、残った廃液が緑色で
とても綺麗だったのでしばらく放置しておくことにしました。
一週間くらい過ぎた頃、“もうそろそろ机の上がいっぱいやし、
整理しぇなあかんなあ!!”と想い、ふとあの廃液を見てみると
なんと黄緑色に変化していました。急いで濾過すると、
中から黄色い綿状の結晶が出てきました。“この化合物はなんや??”
と新化合物の出現に実験室中が大騒ぎとなり、早速分子構造を
調べるために分析依頼を出しました。

 それから1週間、分析結果が出たのでデータを見ていると、
教授から“どうかね、解ったかね??”と尋ねられました。
そしてまだ解らないと答えました。今度は、分析結果と過去の論文を
参考に実験室の先輩や仲間にも相談してみました。
やっとこの化合物の輪郭がはっきりしてきた頃、教授からの3回目の
催促です。“もうそろそろ解ったかね??”
“はい”といって考えていた化合物の構造と反応の道筋を
話し始めました。
“そうか、そう思うかね”とうなずきながら、直ぐ英語で論文を
書くようにと指示されました。
“日本語で書くのもおぼつかない研究論文を…、しかも英語で書けって??”
変だなぁと想い、助教授や助手に聞いてみると、それは米国の
化学雑誌に掲載するための論文だといっていました。
英語の専門書を参考にしながら、(注1)えらい苦労して仕上げたのを
つい昨日のことのように想い出します。あのとき教授は
“どうかね、解ったかね??”と尋ねるばかりで決して答えを
教えようとはしなかった。あれは何故なんだろうと想っていると…
そこに突然雷のように響く恩師の声がして…“受身の考えはダメだ!!”
“たとえ間違っていても、自分で考え、気づかないと身に付かない!!”
そう怒られているように想えてなりません。

 片づけるのを忘れていたことがきっかけで、思わぬ展開へと発展し
外国の雑誌に載るところまで祭り上げられた時の様子を
ご紹介してきました。
次回は、当社に戻って不燃紙に纏わるエピソードをご紹介したいと想います。
来月号も宜しくお願いします。

(注1)えらい・・・大変の意味



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 ■ 今月のトピックス ■
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 ■ トピックス 1  
 2017年度OB会定時総会及び懇親会 開催
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 平成29年7月11日(火)
 当社は、7月10日に2017年度OB会定時総会および懇親会を開催いたしました。
 → http://www.awapaper.co.jp/news/news_20170711_361.html
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最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。
ご質問、ご感想などを下記にお寄せいただけましたら幸いです。



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