途上の試練

2014年10月29日

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 ┃                                                                
 ┃       機能紙・不織布の共同開発メーカー 阿波製紙株式会社        
 ┃                    vol.118 【 2014/ 10 / 29 】        
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    ≪目次≫ 
       
  01:[ ご 挨 拶] 今月の社長メッセージ
  02:[二 ュ ー ス] 軟式野球部「第70回国民体育大会徳島県代表選考会」
                                                          にて初優勝
  03:[二 ュ ー ス] 徳島ビジネスチャレンジメッセ2014に出展
  04:[二 ュ ー ス] 「高松宮賜杯第58回全日本軟式野球大会(1部)」
                                          全国大会ベスト8入り
  05:[シ リ ー ズ] 若き日の回想 (第5回:ある偉人の呟き)
     
                     
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┃ ■  ご 挨 拶 ■
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┃ 途上の試練
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                                                 取締役社長 三木康弘


 秋も深まり、早いものでもう来年の計画を立てる季節となりました。「来年
の事を言えば鬼が笑う」といいますが、世界を見渡すと政治的・思想的覇権争
いが収まる気配もなく、加えて疫病が広がるなど混沌とした状況が続き、まさ
に将来のことなど予測できるわけが無いと言えるのかもしれません。

 日本国内も政権の不安定感が顕れ出し、景気や財政などの内政に追われてグ
ローバルなリーダシップをとるには未だ及ばず、綱渡りの成長戦略を如何に作
り上げられるかの正念場に差し掛かっているようです。理想社会には程遠いも
のの、各国リーダーには途上の試練に立ち向かい続けて頂きたいと渇望します。

 様々な渦中を見ていると、水面下で現状を変えようとうごめいている人と、
必死に現状維持に奔走したり対抗したりする人を見ることが出来ます。万能で
ない人間としては、やはり各々の理想を掲げ合いとことん論じ合うところから、
神の見えざる手の如くどこかで落ち着くところに落ち着く事が出来るのだろう
と考えます。

 企業においても外部環境はどんどんと変化し、より良いと思う方へと変わろ
うとしてもその途上には多くの試練が待ち受け、業績が悪い会社ほど考え方や
行動がぶつかり合うだけで、方向性を定められずにいるように見えます。予測
不能な将来であればこそ、天から与えられた処において明確な事業の目的を高
々と掲げ、恐れや不安をエネルギーに変え渦の中心となるようなリーダーが求
められます。

 当社は、中間素材メーカーとして謙虚にして驕らず利他の心でお客様に接し、
多種多様な原材料を機能材料と化す力を一層磨き上げ、社会に貢献する価値を
創造して参りたいと考えております。今まだ多くの予見されるリスクや課題を
抱えておりますが、その途上の試練を喜んで受け止め、日本再興の一翼を担い
得るよう事業計画をしっかりと策定して参りたいと思います。



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┃ ■ 今月のトピックス ■
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 │■ トピックス 1 
 │  軟式野球部「第70回国民体育大会徳島県代表選考会」にて初優勝
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 │平成26年10月27日(月)
 │当社軟式野球部は、10月26日に行なわれました「第70回国民体育大会徳島
 │県代表選考会」の決勝戦にて勝利し、初優勝いたしました。
 │→ https://www.awapaper.co.jp/news/news_20141027_290.html
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 │■ トピックス 2 徳島ビジネスチャレンジメッセ2014に出展
 ├―――――――――――――――――――――――――――――――――
 │平成26年10月20日(月)
 │当社は、2014年10月9日(木)~11日(土)の3日間「アスティとくしま」
 │において開催されました『徳島ビジネスチャレンジメッセ2014』に出展い
 │しました。多くの方にご来場いただき、ありがとうございました。
 │→ https://www.awapaper.co.jp/news/news_20141020_286.html
 └―――――――――――――――――――――――――――――――――

 │■ トピックス 3                    
 │「高松宮賜杯第58回全日本軟式野球大会(1部)」全国大会ベスト8入り
 ├―――――――――――――――――――――――――――――――――
 │平成26年10月10日(金)
 │当社軟式野球部は、10月3日~6日、愛知県にて行われました「高松宮賜杯
 │第58回全日本軟式野球大会(1部)」に出場しベスト8入りを果たしました。
 │→ https://www.awapaper.co.jp/news/news_20141010_289.html
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┃ ■ シリーズ ~若き日の回想~ ■
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┃ 第5回 -  ある偉人の呟き
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               研究開発部 シニアエンジニア 高原 豊


 仕事の上で色んな素材に触れるケースが多かったのですが、この材料だけは、
今でも不思議だと思っています。その材料とは動物の皮膚や表面近くの組織を
造っているコラーゲン繊維です。最近は保湿効果が高い特性があるために化粧
品やサプリメント等に使用されるようになり広く知られるようになってきまし
た。効くのかどうかはさておき、当時開発していた原料は、皮革製品の製造過
程でできる屑を原料にしていました。皮革の屑を解繊し綿のような状態に繊維
化した原料を処理、そしてシート化し、擬革製品の材料として使う狙いでした。
当時流行していたエクセーヌやクラリーノなどの人工皮革の栄光に魅せられな
がら、シート化に取り組んでいました。

 いざ紙にしてみると、原料繊維が短いせいもあり本革のような強い強度は出
ず、また本物のようなヌメリ感もなくパサパサした状態でした。想像していた
ものとは違うと思いながらも物性試験してみると耐折強度(荷重を掛けて繰り
返し折り曲げる回数)が非常に大きいことが分かりました。この試験を数時間
継続しても終わらないので中断し、試験片の折り曲げた部分は折れ目が付き、
白くスジになっていました。その試験片はしばらく自分の机の上に置きっぱな
しにしてしまいました。整理が悪いといわれたらそれまでですが、2、3日経
って、そういえばこれはあのときの試験片だなあ、あれ??? 折れ目のスジがな
い…消えている。そしてどの部分を試験したか分からなくなっていました。こ
れはどういうことなのか?折れ目もスジも再生されてしまったかのようでした。

 皮革関連業者でありまた当繊維の原材料メーカーでもある専門家に先ほどの
ことを尋ねてみたところ、驚きもせずこう言ったのです…「革は生きている」
と。そして例えば、革靴を出勤時履いていき、歩きまわりええ加減靴が歪み、
また吸湿して伸び、変形しているようにみえても、家に帰って靴を脱いでから
水分が蒸発することにより収縮し、靴は元の形に戻る。次の日の朝また前日と
同じような履き心地で一日が始まる。良い革靴は吸放湿を繰り返しながら、主
人の足の型にぴったりと添うようになると。今まで経験してきた素材例えばパ
ルプや合成繊維とは違う特性が潜んでいる材料の開発であるという認識をしな
がらの取組みでしたが残念ながら当時製品化までにいたりませんでした。力不
足だったと反省していました。

 かつ消えかつ結びて、…、今は亡き偉人(当時重役)はこの開発をこう呟い
ていたのです。有名な方丈記の一節ですが、なんの意味で言われたのか一切分
からなかったのです。この開発を止めてしばらく経ったある日、コラーゲン繊
維はこれでもう三代目だよと先輩が教えてくれたのです。これでやっと、「か
つ消えかつ結びて」の意味が理解できたような気がします。初代はなんと、師
匠と仰ぐ大先輩でありました。正直ほっとしたような気分になりました。また
その後、更に数回におよぶ当素材への取組みがなされ上市に至っていません。
偉人のあの暗示めいた呟きは、このことを示唆していたかのようです。

 市場要求が時代とともに変化していても、現在までこれほど何回も開発を繰
返した素材は当社では他に類をみないでしょう。素材の技術や分析の進歩は目
まぐるしいものがあります。このコラーゲン繊維も同様に進歩し、最先端の再
生医療分野への応用も期待されるところとなってきました。もし将来再度当社
でこの素材を扱うときがくるならば、かの偉人の言葉を払拭し、是非実を結ぶ
開発に繋がってくれることを祈願したいと想います。

 次回は、入社後20年で中堅となってからの出来事を中心に回想していきた
いと思います。




  最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。
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