有意注意

2015年8月26日

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 ┃       機能紙・不織布の共同開発メーカー 阿波製紙株式会社        
 ┃                    vol.128 【 2015/ 8 / 26 】        
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    ≪目次≫ 
       
  01:[ ご 挨 拶] 今月の社長メッセージ
  02:[シ リ ー ズ] 若き日の回想 (第15回:和心への想い)
     
                     
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┃ ■  ご 挨 拶 ■
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┃ 有意注意
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                                                 取締役社長 三木康弘


 今年のお盆は天気に恵まれ、徳島市の阿波踊りは4日間「踊る阿呆に見る阿
呆」で大変な賑わいとなりました。毎年踊っていると桟敷席の様子が気になる
のですが、例年より人出も多かったように思いましたし、沢山の外国人の方々
も参加されていたようで国際色豊かな祭りになったような気がしています。イ
ンバウンド効果でしょうか。

 阿波踊りが終わると途端に朝夕が涼しくなり夏の終わりを感じますが、西日
本ではまたもや台風襲来と荒れた天気となりました。近年風の力は大きくなり、
雨の降り方はスコール的に変わって来ているみたいで、従来以上の対応策を意
識して講じないと不安が募ります。

 一方世界景気を見てみますと、中国発の金融不安が広がり、雲行きが怪しく
なってきました。備えは大切ですが、委縮につながると益々悪循環となります。
こんな時こそ発想は常に明るく前向きに、行動は緻密に掲げた目標を必ずやり
遂げる強い意志を持ち、更にはチャレンジ目標を設定する意気込みを皆が持た
なければと思います。思いを同じく共有するには相当な努力が必要ですが、ア
ンテナを張りどんな情報もヒントとする感性を磨き、コミュニケーションを活
性化させてチャンスを逃さないよう行動していきたいと思っています。

 その一環として当社はあらためて朝礼を重視し理念や方針の徹底を図ってい
ますが、有意注意で見てみると元気度、一体感、個性、各部署様々です。多様
な個性を活かしつつ全社のベクトルを揃える改善に取り組んでいます。そして
どんな不況にも負けない力強い組織の構築を目指して参りたいと思います。



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┃ ■ シリーズ ~若き日の回想~ ■
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┃ 第15回 - 和心への想い
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               研究開発部 シニアエンジニア 高原 豊


 あれは40年程前のまだ大学に入学したてだった頃です。所属するサークル
の合宿に参加することになって、嬉しいやら悲しいやら、と複雑な気持ちのま
ま夏休みに突入。“当日は滞在用品一式とお箸を持ってくるように!!”先輩か
らのいかにも平素を装った表情の中に、怪しげな雰囲気を感じながらも、“な
んでお箸なんやろう??”そういった疑問が浮かんできたのです。“なるように
なるしかない”半分やけくそになりながらも好奇心には勝てず遂に合宿に臨む
ことになりました。着いた所はなんと修行僧の沢山いる禅寺だったのです。宿
泊費はとても安く学生にはピッタリなのですが…、“お寺の予定には従っても
らいます!!”と和尚さんからのお言葉に先輩達は一瞬タジロギながらもサーク
ル練習以外はお寺の日課に沿って修行を体験しようということになりました。

 起床時の洗面の行(ぎょう)から始まり、境内そうじ、朝の座禅、お経の時
間、そしていよいよ食事の時間です。“禅堂に入ってください”と雲水さん(
修行僧)が言ったのです。“禅堂ってさっき座禅した所になんでまた入るんじ
ゃろか??”と思ったのですが、座禅をしながら食事をするとは夢にも想わない
展開でした。“はい!あなたの食器”と風呂敷に包んだ食器セットをそれぞれ
に配られ、自分のお箸を一緒に持って食事に臨みました。給仕役の雲水さんか
ら自分の食べられる量だけついでもらい、食べた後は碗に一杯のさゆで食器と
箸をきれいに洗って、また風呂敷で包む。雲水さんに聞くと修行僧となって以
来、数年間ずっと同じ食器とお箸を使っていると言っていました。食事の前に
唱える“食事五観の偈(げ)”の中の一行目は一つ一つの食材に携わる人々に
感謝し、そして自然の恩恵を忘れてはいけないという意味だそうです。このよ
うな経文に限らず、同じような意味をもつ“いただきます”の挨拶も日本古来
の習慣です。“もったいない”と同様に日本独自の心なのかも知れません。初
めての合宿では、“いただきます”と“もったいない”三昧に徹した稀少な体
験をさせて頂きました。

 “やっぱり夏はそうめんやなあ!!”とそうめんを啜りながら使っている割り
箸を見て、ふとあの合宿のことを想い出しました。“朝晩の座禅はきつかった
なあ…”とか“もったいない”それに“いただきます”が蘇ってくるのです。
お箸を大事に扱っていたあの心は何処へ行ってしまったのだろう?? そういえ
ば和尚さんは法話で「自然の恵みを尊び出来た物を生かし続けてこそ、”もっ
たいない” ,“いただきます”の心だ」と云っていたのに、使い捨てになる
割り箸は、一回しか使われずに一生を終えるなんて、とうてい生かし続けた
ことにならないと思ったのです。

 コンビニや外食産業の盛んな現在の日本では、割り箸は必需品となり、一人
当たり1年に約150回もの食事に使われるというのです。日本では建築材の
端材や間伐材のように従来捨てるべきものを使い分けして割り箸に利用してき
たのですが、現在の自給率は数%程度で、殆どは木材として使い分けされてい
ないような安価な輸入品なのだとか…。最近になって輸入品の価格高騰や環境
配慮、添加剤の問題を考慮して、洗い箸に転換する外食企業が増えてきている
ようです。今もなお、日本だけでもただ一回の食事のために年に数万トンもの
木材資源が消費されているそうで…、そして私も割り箸を捨てていたのです。

 あの合宿の時に法話で云っていた、自然の恵み(資源)を敬いそして感謝す
る“いただきます”の心、が足りなかったと反省しているのです。教えて頂い
た和尚さんに、“物は活かしてこそ生きるのだ”と喝!!を入れられているよ
うに想えてなりません。
 
 割り箸だけでなく沢山の用途に使われている木質資源ですが、自然環境を
思うととても大切な“物”ではないでしょうか? 次回は、これからの木質資
源の広がりについて回想していきたいと思います。来月も宜しくお願いします。




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