為せば成る、為さねば成らぬ

2016年8月29日

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 ┃                                                                
 ┃       機能紙・不織布の共同開発メーカー 阿波製紙株式会社        
 ┃                    vol.140 【 2016/ 8 / 29 】        
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    ≪目次≫ 
       
  01:[ ご 挨 拶] 今月の社長メッセージ
  02:[二 ュ ー ス] 下水道展’16名古屋に出展
  03:[シ リ ー ズ] 若き日の回想 (第27回:守るべき想い)     
                     
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┃ ■  ご 挨 拶 ■
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┃ 為せば成る、為さねば成らぬ
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                                                 取締役社長 三木康弘


 この夏は、地球の反対に位置するリオデジャネイロで、熱い戦いが繰り広げ
られました。今回の第31回夏季五輪は、日本の獲得メダル総数41個と史上最多
となり、多くのドラマと共に大変な盛り上がりとなりました。

 私の記憶にあるのは第20回のミュンヘン大会からですが、当時体操競技で塚
原選手による月面宙返りが初披露され、大興奮したことが今でも忘れられませ
ん。おそらく今大会も多くの子供たちにとって、夢や希望そして感動を沢山与
えてくれた大会であったと思います。そして次回2020年の東京オリンピックへ
の期待は、スポーツ界も経済界もより一層高まると共に、閉会式で見せたパフ
ォーマンスから世界も東京大会でのソフトパワーへの興味関心が最高潮となる
だろうと予想されます。

 あと4年ですが、ICTの進歩は急激な変化をもたらし、8Kテレビは高精細な画
像と音響で世界中に生の臨場感を伝え、水素などクリーンエネルギーで車は自
動運転され、さらなる未来を予測させる環境対応型メトロポリタン東京を披露
する場になるのでしょう。そしてそのためのインフラ投資がどこまで加速され
て行くのでしょうか。新たな技術を初披露する絶好の場になります。海外の観
光客は年5千万人に達し、地方にもいろいろなチャンスがもたらされるものと
思います。

 そんな中に置いて、自社のビジネスはどれだけ進化発展させることが出来る
でしょうか。金メダルを取れるような技術、商品、サービスを生み出すことが
出来るでしょうか。メダルは、だれにも負けない努力をした者だけに授けられ
るものです。また一人の力だけで得られるものでないことは、メダリスト達の
コメントからも明らかです。

 過去からの多くのビジネスパートナーへの感謝の気持ちと共に、高い目標を
目指して努力し続けていくことが、大切であり不可欠なことと思います。そし
て成長には変化が欠かせません。4年後に世界の注目を集める、NIPPONの一翼
を是非とも担いたいものです。

「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」

 阿波製紙は、行動してまいります。



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┃ ■ 今月のトピックス ■
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 │■ トピックス 1 下水道展’16名古屋に出展
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 │平成28年8月4日(木)
 │当社は、2016年7月26日~29日の4日間、ポートメッセなごやにおいて開催
 │されました『日本発!くらしを支える底力 下水道展’16名古屋』に出展
 │いたしました。
 │→ https://www.awapaper.co.jp/news/news_20160804_333.html
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┃ ■ シリーズ ~若き日の回想~ ■
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┃ 第27回 - 守るべき想い
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                                 研究開発部 高原 豊


 幼少のまだ小学校にも通っていない頃のことです。あの頃はおやつといって
もお菓子も何もなく、母からスプーン一杯の砂糖を貰って食べるのがとても楽
しみでした。そしてもう一つの楽しみ…それは秋になると庭の木々が実をつけ
るので、熟した柿や栗を食べることでした。母がいない或る日のこと、おやつ
が貰えずションボリしていたのですがしばらくすると“そうだ、木の実探しに
いこう!!”と裏庭に出て行きました。ところが柿の実は青く、栗もまだ落ちて
ないので“こりゃ、あかんわ”と諦めかけていたのですが、何やら赤いものが
チラチラと目に飛び込んできたのです。良く見ると家を囲っている槙の木に、
なんと実が成っているではありませんか。その実を手に取ってみると、一部分
だけ赤黒くなっていて ”赤いとこは、やりこいけん(柔らかいので)、食べ
てもいけるよなー?“ そう自分に言い聞かせながらも思い切って食べてみると、
少し甘くて割と美味しかったのです。しばらく食べていたのですが、他の木の
実も食べてみたくなって、再び探し始めました。

 いつも何気なく眺めている庭の木ですが、目的が違えば案外見つかるもので、
モチノキにも赤い実が成っていることに気が付きました。うちのモチノキは高
くそびえているので実を取ろうとしても手が届かず、おまけにフモトにはペッ
ト犬“初代ゴン太”の小屋が…“我慢 !!”、ゴン太に纏わり付かれながらも素
手で木に登っていきました。やっと最初の枝に辿り着き、赤い実を取ろうと手
を伸ばした瞬間、ツルッと滑り落ちてしまいました。2m半位あったかと思い
ますが落ちた瞬間には衝撃がきついので、息ができずまた暫くは動けない程で
した。無抵抗になった自分の姿を見て、ゴン太はここぞとばかりにベロベロと
舐めまわし、顔がベトベトになってしまいました。母が帰ってきたので、さっ
きの最悪だった出来事を話したのですが、どうもこのモチノキは大事な木らし
く、“モチノキにわりこと(悪い事)ばっかりするけん、罰(バチ)が当った
んやわ”と追い打ちを掛けられ凹んでしまいました。

 木を崇拝するという慣わしは何も今に始まった訳ではなく、日本では古くは
日本書紀や古事記が編集された時代以前に遡り、親から子へ代々伝えられてき
たことなのかも知れません。北欧神話もまた日本と同じように木を崇め、神々
や巨人族、人間達、妖精、小人、怪物等がそれぞれ住む九つの世界を支えてい
る巨大な木…ユグドラシル(世界樹)によって世界が成り立っているとしてい
ます。その宇宙観は巨大半球の中で三層の平面宇宙に分かれ、その中に九つの
世界が分布しているイメージで、一番上の平面宇宙では神々達が暮らしており、
彼等は自由に三つの宇宙を行き来することが出来るのです。この世界樹の中で、
例えば神々が他の世界へ旅をした様子や、また神々同士が対立し戦いをすると
いうふうな言伝え(歌謡)を“エッダ”と呼ばれる詩に文字化され、これが北
欧神話の原型となっています。北欧神話は何処から伝わってきたのでしょうか
?…調べによると、ゲルマン民族がルーツなのだそうです。元々はゲルマン民
族に芽生えた神話ですが、何世紀にも渡る“ゲルマン民族の大移動”によって
ヨーロッパ全体に散らばり、その内容も各々の地域で変化していったようです。
やがてキリスト教の普及と共にゲルマン神話は自然と消えてしまったのです。
ゲルマン民族の最後の移動先であった北欧周辺へのキリスト教化は9~12世
紀と遅かったので、神話の伝統はまだ消えてはおらず、13世紀になってある
文学者によって纏められたものが先ほどの“エッダ”だったのです。そしてエ
ッダによって北欧神話は、そして更にゲルマン神話は広く人々に読まれるよう
になりました。

 ドイツで生まれたグリム童話…中でも白雪姫は世界の子供達に知られていま
すが、実は北欧神話がモデルらしいのです。白雪姫のモデルは“フレイヤ”と
呼ばれるヴァン神族の愛と美の女神で、7人の小人のモデルは元々4人の小人
(ドワーフ)達だったそうです。フレイヤは愛と美を司る女神でありながら、
その裏では魔術を上手に使いこなす血なまぐさい魔女のような一面も兼ね備え
ています。“ヴァルキリー”と呼ばれる女戦士達の隊長でもあり、このヴァル
キリー達の主な役割は、戦死する運命にある戦士の息の根を止めその死体の半
数をフレイヤの城へ、後の半数を主神オーディンの下に連れて行ってもてなす
ことなのです。このような戦死者達のストックは、やがて来る世界滅亡の最終
戦争で戦士の一員として戦う為の用意だったのです。フレイヤ1人だけでも大
変魅力的な人物像で色んな想像をしてみたくなりますが、これだけ沢山の神々
や生き物が登場する北欧神話ですから測り知れない想像力を掻き立てられ、色
々な分野に影響を与えているようです。

 一方、欧州に散らばっていったゲルマン民族は、ゲルマン神話を果して本当
に忘れてしまったのでしょうか?なるほどキリスト教に改宗し戒律の厳しい時
代もあったかと想いますが、なんと思わぬ所に痕跡が刻まれていたのです。そ
れは曜日で、火~金曜日までの英語の中にその意味が隠されていました。例え
ば金曜日はFridayといいますが、これは先ほどご紹介した女神のことで“フレ
イヤの日”という意味だそうです。フレイヤのことは古いドイツ語でフラウと
いい、それとデェイが繋がってフライデェイだそうです。同じように主神オー
ディン(ヴォーデン)は水曜日(Wednesday)、木曜日(Thursday)は雷神ト
ール…という具合です。ゲルマン民族の伝統を守るという執念が、1週間に一
回訪れる言葉に託されている…そう想えてなりません。

 北欧神話のルーツがゲルマン神話であることを知り、欧州全体に広がったゲ
ルマン民族の伝統の重みにふれたような気がします。曜日の語源に触れたつい
でに、“紙”という漢字の語源についても調べてみました。“神”との関係は
定かではありませんが、中国最古の辞書“説文解字(せつもんかいじ)”を参
考にすると、絹の糸を叩いてふやけさせた後、水に分散させてスダレで漉した
ものだそうです。原料の斬新さに驚き、2000年以上も前に絹の紙が原点で
あったことを知ると、固定概念を持ってはいけないとつくづく反省する想いで
す。次回は北欧神話から離れ、最近の科学技術についてご紹介していきたいと
想いますので、宜しくお願いします。


  最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。
  ご質問、ご感想などを下記にお寄せいただけましたら幸いです。


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