正直さとまごころ

2018年5月29日

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
 ■ AWA PAPER NEWS ■ 
                                                               
    機能紙・不織布の共同開発メーカー 阿波製紙株式会社        
   vol.161 【 2018/ 5 / 29 】        
                                       
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  https://www.awapaper.co.jp/ 

 ≪目次≫ 
       
 01:[ ご 挨 拶] 今月の社長メッセージ
 02:[シ リ ー ズ] 若き日の回想 (第48回:純粋な想い)
 03:[二 ュ ー ス] IFAT 2018に出展


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ■  ご 挨 拶 ■
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――
 正直さとまごころ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                                      取締役社長 三木康弘


 四国は少し早い梅雨入りとなりました。雲一つない真っ青な空はまさに
晴れ晴れとした気になりますが、雨もまた様々な恵みをもたらしてくれます。
近所の城跡の中央公園を歩くと、さまざまな野鳥の声が飛び交い、花壇には
バラの花が咲き乱れ、自然のありのままの強い息吹を感じます。
偉大な自然のエネルギーを人はどこまで有効に活かしていけるのでしょうか。

 各種展示会などを訪れると、様々な分野で科学的、精神的進化が実感され、
自然との調和がビジネス拡大の要件となってきています。叡智によって
よりよい社会が作られていく事の一翼を、当社もしっかりと担っていきたいと
思います。

(IFAT 2018に出展)
→ https://www.awapaper.co.jp/news/news_20180525_378.html

 一方日々の報道を見ていると、晴れ晴れとする話題をかき消すように
次々と残念な問題が起こって来ます。それも世の常なのでしょうが、
解決に向かって真っすぐに向かうことが出来ない、正直にありのまま
話せない様々なしがらみや事情が世の中には存在するのだなあと他人事ながら
心を痛めてしまいます。真実を述べる人ほど強いものはないにも拘らず、
スポーツの世界から国会や国際政治に至るまで、駆け引きで精神を
衰弱させている姿が垣間見えます。ビジネスでも駆け引きはよくありますが、
無駄に時間と労力を消費します。それよりも同じ時間を費やすなら、
信頼関係を築いたり心を高めたりと有意義な使い方をしたいものです。

 他方時間の考え方という点で、先般欧州へ行って目から鱗が落ちる様な
ことがありました。日本ではおもてなしの精神で、お客さまを
お待たせしない様に人を配置し気を配り神経を使いますが、ドイツで
見た光景は働く人の仕事の平準化が優先で、少々お客を待たせても悠然と
にこやかに仕事をしている姿でした。そして時間がくれば、さっさと
店じまいしてしまいます。お客もイライラした様子は無くゆっくりとした
時間を楽しんでいます。そしてそのような国の労働生産性は高く、
おもてなしの国は顧客満足を高めようとして生産性を低くする一面もあります。
今働き方改革が国策で進められていますが、風土の違う国で違う価値観に
基づいた制度が機能するのか、価値観の転換が起ころうとするのか、
試行錯誤の末に答えが出てくるのだろうと思います。更にグローバルに
事業を成功させるには、日本の良い価値観と共に地域ごとに異なる
良い価値観を理解し取り入れ、商品やサービスを展開して行くことが
とても重要なのだと強く思いました。

 当社はモノづくりの企業でありますが、サービスという付加価値を
適切に載せて、お客様のご要望に「正直さとまごころ」をもって
お応えしてまいります。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ■ シリーズ ~若き日の回想~ ■
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――
 第48回 - 純粋な想い
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                      研究開発部 高原 豊


 今からおよそ30年余り前…当時の研究が3グループに分かれていた頃の
ことです。グループ内で一緒に仕事をする仲間ができてとても嬉しく
思っていました。そこへ、舞い込んできた仕事は水酸化アルミニウムの粉を
含んだ紙にサイズを効かせることでした。サイズを効かせるとは添加剤を
使用して水の浸み込みを制限することで、紙に印刷インキを滲まなくして、
印刷した字や絵がハッキリ見えるようにすることです。この案件の場合は
印刷とは無関係の用途で、印刷よりも更に強いサイズ効果が必要でした。
ところが、水酸化アルミは、水酸基(OH基)をもっていて、もともと
水が大好きな(親水性)材料です。なので、いくらサイズ剤を使ってみても
求めるサイズ効果を得るのはとても難しいことでした。
紙を燃えにくくするという水酸化アルミの利点を活かしたいので、
どうにかして効果のあるサイズ処方を捻り出したいと想いました。

 “どんな種類があるんだろか?? ”… そもそもサイズ剤のことはほとんど
知らなかったので、調べてみることにしました。その昔、ヨーロッパでは
膠(にかわ)がサイズ剤として使われていましたが手間が掛かることや
臭いがきついことが問題でした。19世紀の初め頃になると、膠の問題点を
解決するために(※1)ロジンサイズ法がスイスで発明されました。
その後ロジンサイズ法はフランスで製法の開発が進み製紙工場で
普及するようになりました。その頃は製紙工場で自製し要る分だけ
作っていたので、長い間商品として流通することはなかったようです。
ロジン系サイズ剤の商品としての歴史は意外と浅く、日本の化学会社が
生産するようになったのは当時からおよそ30年前のことでした。
このようにして普及したロジン系サイズ剤にも欠点がありました…
一つ目は天然のものなので限りがある(価格が不安定)、
二つ目はサイズ効果が添加量に比例するわけではない(頭落ちになる)、
そして三つ目は紙が酸性になる(定着剤による影響)ことでした。
これらの欠点をカバーするために、色々な開発がなされ、同じロジン系
サイズ剤の改良タイプを含め、パラフィンワックスから作られた
パラフィン系サイズ剤、石油系の合成樹脂サイズ剤や反応性サイズ剤等が
生産されていることを知りました。
そして早速いろんな種類のサンプルを取り寄せることにしました。

 同グループで一番若い仲間にこの案件をやってもらうことにしました。
彼とサイズ剤の種類の話をしながら、“もしあかなんだら、二種類でも
三種類でも(※2)組合せてええけん !!”と意気込みを伝えたのです。
彼は真面目でした。ひたむきに手抄(てすき)をしている姿を
遠目にみながら、良い結果が出てほしいと願っていました。
しばらくして、彼が出した試験結果をみると、一つだけ非常に良い
データが見つかりました。こんなやり方もあったんやなぁと感心し、
想わず“やるでー!! ”と叫んでいました。もし自分だったら、
先入観からサイズ効果を得るのは難しいと最初から構えてしまい、
あんなに上手くいかなかったのではないか??…彼の純粋な気持ちが、
良い結果に繋がったのだと…そう想えてなりませんでした。

 今回は、サイズ剤の深みに触れた頃の様子をご紹介してきました。
次回は、付き合いの長いガラス繊維に纏わる話をご紹介していきます。
来月号も宜しくお願いします。


(※1)ロジン
 松ヤニ等の木の樹液成分の一部からなり常温で固体です。
 これを直接塗布することによって、防水性や滑り止めの効果が得られます。

(※2)組合せてええけん(方言)
 組合せていいから



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ■ 今月のトピックス ■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ■ トピックス 1  
   IFAT 2018に出展
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――
 平成30年5月25日(金)
 当社は、5月14日(月)~18日(金)の5日間、Messe Muenchen
(ミュンヘン国際見本市会場)にて開催されました展示会「IFAT 2018」
において、ジャパンパビリオン内のブース(A3 438)に、
MBR(膜分離活性汚泥法)用浸漬膜ユニット『M-fine』を展示いたしました。
 → https://www.awapaper.co.jp/news/news_20180525_378.html
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――



最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。
ご質問、ご感想などを下記にお寄せいただけましたら幸いです。


 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ■ 発 行:阿波製紙株式会社 https://www.awapaper.co.jp/
 ■ 連絡先:770-0005 徳島市南矢三町3丁目10-18
       Tel:088-631-8100 Fax:088-631-8325
 ■ E-mail: info@awapaper.co.jp
              ( IRに関するお問い合わせ ir-info@awapaper.co.jp )
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 Copyright 2018 AWA PAPER & TECHNOLOGICAL COMPANY, Inc. All Rights Reserved.

メールマガジンバックナンバー

ページのトップへ