終始・本末を違えず

2019年12月24日

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 ■ AWA PAPER NEWS ■ 
                                                               
    機能紙・不織布の共同開発メーカー 阿波製紙株式会社        
   vol.180 【 2019/ 12 / 24 】        
                                       
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 ≪目次≫ 
       
 01:[ ご 挨 拶] 今月の社長メッセージ
 02:[二 ュ ー ス] カーボン・オフセットの実施
 03:[ コ ラ ム] 当社の機能紙の原点について

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 ■  ご 挨 拶 ■
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 終始・本末を違えず
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                                      取締役社長 三木康弘


 平成が終わり新たな令和の時代が始まり、そしてその元年も最後の月と
なりました。振り返りますと慶祝により世の中を明るく照らして頂いた一方、
災害や様々な社会問題の進行もあり、先送りの許されない時代や環境の変化を
強く感じる年でありました。

 世界経済の懸案事項である米中貿易交渉も、かつての日米交渉を
思い出しながら、依然として米国パワーの強烈さを再認識した年であった様に
思います。それは軍事力・経済力・文化力・革新力という複合的パワーの
結集によって維持され、壮絶な選挙戦で選ばれた大統領のリーダーシップと
発信力が結果を作るのだろうと推考致します。しかし単独で覇権を握る時代は
終わりつつあるとも言われ、故にどの権力と上手に付き合うのか、対立するのか、
孤高の生き方をするのか、まさに生の国際政治の緊張感を感じさせられます。
世界平和並びに地球資源や環境問題への協調などが本来もっと話し合われる
べきなのでしょうが、自国ファーストによる末節の利害争いばかり
絶えないのが残念な現実です。物の本末や事の終始を読み違え、大変な
災いがもたらされてこない事を祈るばかりです。

 事業に置き換えてみると、業種業態もしくは市場の中で絶対的優位な
ポジションを築くことは、企業の安定的発展に繋がり、高い収益力によって
次の投資と変化対応力を持つことに繋がるのだろうと思います。
そして力が及ばない場合でも、力のある企業と親密な取引を
維持していくことで発展していくことができます。
しかし、いつまでも居心地の良い環境は続くものではありません。

 当社は、小さな池の大きな金魚を目指して長年努力してまいりましたが、
百年に一度ともいわれる時代変化に合わなくなっていないかと
強い危機感をもち、この3年間構造改革に努力してまいりました。
ニッチ市場も大きくなると競争激化にさらされ、足元をすくわれる事も
ありますし、慢心から市場の求める価値変化に気づかなくなって来ます。
あらためて過去からの課題を整理し、終わらせる事、新たに始めるべき事、
在り方ややり方の再検討する事を明確化し対応していかなければなりません。

 変革には新たな問題が生じ、末節ばかりを見ていると不安感から
心の揺れも激しくなります。終わりあれば、必ず始めが来ます。
時に真摯なコミュニケーションは対立を融和に、そして協調に変えられます。
誠実さを貫く事が大本であり、これからも日々行動を反省し、
未来に向けて果敢な目標を立てていきたいと考えています。

 今月末をもって、昭和11年に設置し改良を加えながら80年以上会社を
支えてきてくれた徳島工場2号抄紙機の操業を廃止し、生産は他のラインや
海外工場に移管します。また平成18年以来中国での生産拠点としてきた
上海の工場は、安徽省の工場に生産移管し、事務所は12月に転居致しました。
始末にあたり悲喜こもごもありますが、次への決意と感謝の気持ちが溢れてきます。
長年ご愛顧いただきご支援いただきました多くの方々に厚くお礼申し上げます。
令和2年も、ご指導どうぞよろしくお願い申し上げます。
よいお年をお迎えください。



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 ■ 今月のトピックス ■
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■ トピックス 1  
   カーボン・オフセットの実施
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 2019年12月20日(金)
 当社は、2019年度における自社活動による温室効果ガス排出量の一部
(500t)のオフセット(「カーボン・オフセット」)を実施いたしました。
  → https://www.awapaper.co.jp/news/news_20191220_416.html
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 ■ コ ラ ム ■
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 当社の機能紙の原点について
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                       徳島事業所長 八幡 貴
            

 徳島事業所は、徳島工場(抄紙工程)と小松島工場(加工/仕上げ工程)の
二つの工場で構成されており、抄紙・加工・仕上工程の他、原料受け入れから
製品出荷まで、幅広い様々な業務を担っています。

 今回は、その業務の中から、抄紙(技術)について簡単にご紹介したいと
思います。
紙を漉く(抄紙)というと、職人さんが和紙を手漉きしている映像をテレビ等で
一度は目にしている方も多いと思いますが、水に溶かした原料をすき桁
(ザル状の道具)ですくい、前後左右にゆすりながら繊維を均一に並べながら
水を切ることで和紙が出来上がります。

わが社は大正5年(1916年)に徳島県初の機械抄き和紙メーカーとして
設立されましたが、機械抄きの原理も職人さんの和紙づくりと基本的に
同じです。ワイヤを円筒形の枠に張った円網(まるあみ)を水に溶かした原料が
入った抄槽の中で回転させ円筒内に水を吸引することによって、ワイヤ上に
紙層を形成することで繊維が均一に並び連続的に抄紙が出来るのです。

 操業当時は、書道半紙やチリ紙などの家庭紙の生産をしておりましたが、
和紙の原料となる楮(こうぞ)・三椏(みつまた)・雁皮(がんぴ)から、
さまざまな製紙原料を使う研究開発をした結果、バッテリーセパレーター原紙、
蚊取りマット用原紙、自動車エンジン用濾紙、建材用不燃紙など
特殊紙分野参入の第一歩と成り、当社の発展に大きく寄与することとなりました。

 このような事から私は当社の機能紙の原点は和紙にあると思っています、
それは和紙の「粘剤(ネリ)を使用し水中での繊維の分散を良好にする抄紙技術」を
応用する事によって、分散性が悪く抄紙困難な合成繊維やセラミック繊維などを
使って高度な機能紙を抄造することが出来るようになったためです。

 機能紙はお客様から日々より高い性能が常にもとめられ続けています。
 耐熱性や物理的電気的及び化学的性能、さらに摩擦性等において、
既存用途分野でも新規用途でも、様々なご要望をいただいております。

 徳島事業所はこれからも、和紙製造から培ってきた抄紙技術と多種多様な
原材料を組み合わせる事で高度な機能紙をお客さまのニーズに合わせて
ご提供できる様にわれわれ一同邁進してまいります。



 最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。
 ご質問、ご感想などを下記にお寄せいただけましたら幸いです。


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