ワイヤーパート
ワイヤーパートは、紙料をワイヤー上にのせて最初に脱水する工程で最初に紙としての形態が整えられる重要なパートです。
当社では、「円網」「長網」「サクションフォーマー」「傾斜フォーマー」「コンビネーション」を活用することにより様々な特徴を持った製品ができます。
円網
格子状円筒(シリンダー)に網をはったフォーマーで、水位差によって円網の表面に紙層が形成されます。多層にすることにより均一な紙層の形成が可能です。
薄い紙から多層の板紙のように厚い紙まで可能です。
長網
走行するエンドレスの長いワイヤーをロールからロールまで張ってあるフォーマーで、紙料はワイヤーの上に流し出され、水を脱水することにより紙層が形成されます。
一層である程度、厚い紙を作ることができます。
サクションフォーマー
円網の一種であり、シリンダー内に強制的に水を吸水するボックスを持ち、シリンダーに乗った紙料から水を吸水脱水するものです。
傾斜フォーマー
走行するエンドレスの長いワイヤーに傾きを持たせたフォーマーです。濃度を薄くすることができるため合成繊維などの長繊維を均一に分散することができます。
不織布のような風合いを持たせたいときに適しています。
コンビネーション
円網と長網など複数基のワイヤーを設置し、それぞれのワイヤーで紙層形成されたシートを重ね合わせることができます。
それぞれのシートの特長を組みあせることが可能です。