株主投資家の皆様へ

トップメッセージ

代表取締役社長

第108期(2021年3月期)の業績について

当連結会計年度における世界経済は、新型コロナウイルスワクチン接種の普及などによる経済活動の本格的な再開の動きを受け回復基調となりましたが、変異株による感染再拡大の懸念や中国のゼロコロナ政策継続によるサプライチェーンの混乱に加えて、ウクライナ情勢悪化による原材料・燃料価格の更なる上昇が重なり、依然として先行き不透明な状況が続いております。

自動車関連部品市場は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けた前年比では回復が見られるものの、半導体を始めとする部品不足による減産が長引き、緩やかな基調となりました。
一方水処理用分離膜市場は、半導体産業などの工業用プロセス水や家庭用飲料水用途の増加に加え、海水淡水化用途も回復しており、アジア・中東地域を中心に需要が堅調に推移しました。

このような事業環境下において、当社グループでは当期にスタートしました第3次中期経営計画「Awa Breakthrough Plan」のもと、基盤事業の拡大と強化および新事業の創出に向けた活動やDXによる労働生産性向上に取り組んでまいりました。
当連結会計年度の売上高については、前年より大きく回復いたしましたが、物流の混乱による輸送費の増加や原材料・燃料価格上昇の影響を受けました。

なお、当期の期末配当につきましては、業績及び財務体質の強化等を総合的に勘案し、中間配当及び期末配当ともに誠に遺憾ながら無配とさせていただきました。

第109期(2023年3月期)の見通しについて

次期の見通しにつきましては、新型コロナウイルス感染症による厳しい状況が緩和される中で、各種政策の効果や海外経済の改善もあって、景気の持ち直しが期待されています。しかしながら、ウクライナ情勢等による不透明感がみられる中で、原材料価格の上昇や供給面での制約等による下振れリスクが懸念されております。当社グループを取り巻く環境としましては、自動車関連資材の需要は回復基調にあるものの、世界経済の混乱を受け生産の調整が続いております。水処理関連資材においてはアジア・中東地域を中心に需要が堅調に推移する中で、今後も厳しい競争の継続が予想されます。

このような著しい事業環境変化の中、当社グループは営業力の強化や戦略的なアライアンスによる基盤事業の拡大と強化、また収益面においては、間接業務の合理化・省力化やDX(デジタルトランスフォーメーション)による業務プロセスの変革等に取組み、収益構造の改善に努めてまいります。

以上により、次期の業績につきましては、売上高16,400百万円(前年同期比1,376百万円増、9.2%増)、営業利益400百万円(前年同期比130百万円増、48.5%増)、経常利益360百万円(前年同期比84百万円増、30.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益200百万円(前年同期比82百万円減、29.3%減)を見込んでおります。