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【2019年7月号】破壊的創造 

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≪目次≫ 
       
 01:[ ご 挨 拶] 今月の社長メッセージ
 02:[二 ュ ー ス] 「下水道展'19横浜」に出展
 03:[二 ュ ー ス] 2019年度OB会定時総会及び懇親会 開催
 04:[ コ ラ ム] Thai United Awa Paper Co.,Ltd.のご紹介

【ご挨拶】
 破壊的創造        取締役社長 三木康弘

 漸く梅雨が明け、セミの鳴き声が響く暑い夏がやって来ました。
暑中お見舞い申し上げます。気が付けば東京オリンピック・パラリンピック開催まで1年を切りました。競技施設やホテルも着々と建設が進みオリンピック需要もそろそろ一段落というところでしょうか。

 日本の景気のみを見ると何とか踏みとどまっているようですが、世界を見渡すと金融緩和の動きが出るほどに危機感が募って来ています。米中・米イラン・米北朝鮮の関係改善は破綻しかかり、英国の新首相に就任したジョンソン氏はEUからの合意なき離脱懸念を高め、日韓は国交正常化以来最悪の関係となって来ました。感情や面子に捉われたり、相互不信を解消できなかったりしていると経済に及ぼす影響は計り知れません。打開には徹底的なコミュニケーションの努力しかないと思います。

 しかしながら現状を俯瞰して観ていると、起こるべきものが必然的に起こり、新時代に向け現在の常識を破壊し、新しい秩序を作ろうとしている事に気が付きます。世界経済や軍事バランスという側面だけで無く、良い流れと思う事はマイクロプラスティック問題の世界的規制や、国連で採択されたSDGsへの取り組み、また日本の働き方改革などがあります。何れも過去の発展の陰で許容限界まで来てしまい、価値観の転換と現状否定が求められています。不都合な人や企業は沢山ありますが、進化は退化を伴い、何かは悪くなるのが必然です。

 上記の3点はいずれも当社に関係のある問題であり、チャンスと捉えて行きたいと考えています。紙の良さや可能性を再認識し、社会問題への先進的な取り組みを実践し、働く全社員のみならず家族や子育てにまで配慮を広げる責任感を噛み締めています。

 異端の発想を許容し自己革新する。社会ニーズからの目線で優先順位を入れ替える。いわゆる破壊的創造の精神で研究開発や投資を決断し、アライアンスを推進し、人事制度改革を進めます。特に働き方関連では年次有給休暇取得率現状75%を更に引き上げ、男性の育児休暇取得を強く奨励し、子育て環境等を改善する事で、国家的大問題である介護や少子化対策にも資するよう検討しています。常識的判断をしていては、新しい時代を作る企業にはなれないと肝に銘じ、先進的ベンチャー企業でありたいと願い、これからも歩んでまいります。

 ご支援ご理解よろしくお願い申し上げます。

【今月のトピックス】

 ■ トピックス 1  
「下水道展'19横浜」に出展
当社は、2019年8月6日~9日の4日間、パシフィコ横浜において開催されます『下水道、くらしを支え、未来を拓く 下水道展'19横浜』に出展いたします。(小間番号:A236)
  → https://www.awapaper.co.jp/news/products/409.php

 ■ トピックス 2  
 2019年度OB会定時総会及び懇親会 開催
 当社は、7月2日に2019年度OB会定時総会および懇親会を開催いたしました。
  → https://www.awapaper.co.jp/news/info/408.php

【コラム】
Thai United Awa Paper Co.,Ltd.のご紹介  
執行役員フィルターメディア事業部長 Thai United Awa Paper Co.,Ltd. Deputy Managing Director 小松宗彦

 当社の関連会社であるThai United Awa Paper Co.,Ltd.(TUA)は1996年に生産をスタートし、今年で23年目になります。
 当初は、抄紙機1台、加工機1台でしたが、2004年に抄紙機を1台増設し、2014年にはさらに抄紙機、加工機を追加し、現在では抄紙機3台、加工機2台を有する生産拠点になっています。
 TUAは、バンコクから東北東に位置し、スワンナブーム国際空港から125km、貿易港であるレムチャバン港まで170kmのロケーションにあるカビンブリ工業団地にあります。
 近郊には、カオヤイ(タイ語で大きな山という意味です)という国立公園があり、とても風光明媚な避暑地になっています。(私見ですが、日本でいうと軽井沢のようなところだと)ここTUAでは自動車用フィルター原紙、バッテリーのセパレーター原紙の生産をしています。
 TUAで生産された商品はタイ国内はもちろん、日本、東南アジア、インド、中国各地へと販売しております。

 ここで働くタイ人の気質はといいますと、大変穏やかで、ほほえみの国と言われる通り皆さんにこやかで親日的です。また男性より女性が真面目で働き者と言われています。
 国の情勢は、新聞等の報道にある通り軍主導のクーデターや反政府デモが結構頻繁にありますが、もともと穏やかな気質が幸いしてか、クーデターや軍事政権による経済への影響がほとんどないとの見方であり、また実際に暮らして生活してもそれは感じることができます。

 私は、2012年4月から本年6月までの7年間、TUAのDeputy Managing Directorとして赴任し、その間、新工場の建設や旧マシンの改修、またそれに伴う拡販活動にかかわってきました。
 世界的に見てまだ成長を続けるモータリゼーションの流れを、タイという自動車産業の発展途上にある国でじかに触れ合うことによって、言葉の壁、文化の違いで苦労はありましたが、貴重な体験をすることができました。

 6月26日から新たに当社でフィルターメディア事業部を担当することになりました。TUAでの職も兼務いたしますので、タイでの経験を生かし、グローバルな視点からお客様に課題解決のご提案、サービスができる体制を一層充実させていきたいと考えております。

 今後ともよろしくご愛顧のほどお願いいたします。