ニュース

【2020年1月号】持続可能な開発と利益追求

メールマガジン

≪目次≫ 
       
 01:[  ご挨拶 ] 今月の社長メッセージ
 02:[二ュース] 令和元年度社内成人式開催
 03:[  コラム ] お客様の信頼と満足を得る品質を提供

【ご挨拶】
持続可能な開発と利益追求    取締役社長 三木康弘

 令和二年、新しき時代の象徴ともいえる東京2020オリンピック・パラリンピックイヤーがスタート致しました。皆様に於かれましては、夢と希望にあふれて新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。

 しかしながら、国際社会は波乱の幕開けともいうべき状況を呈しています。米国とイランは一触即発の危機を迎え、米中の貿易戦争は一時休戦となりましたが、旧正月を迎えると同時に新型コロナウィルスが中国武漢市から全世界へと拡散する事態に追い込まれ、予断を許さない状況が続いています。既に経済に与えるインパクトが悲観的に報道され、どんな事が起こっても対処できる身構えで臨んで行かなければと思っています。

 一方人類は有史以来5千年を超える叡智を引き継いで生きてきた実績があり、神話であったり、様々な伝承や言い伝えであったり、もしくは物語としての教訓は枚挙にいとまがないほどあります。自然災害に対しても人の争いごとに関しても、一時的に不幸なことが襲って来たとしても、今日のような経済的発展と文明的進歩を成し遂げ、より多くの人が便利で豊か過ぎる程の生活を手に入れています。そして今私たちは、あらためて過去を振り返り、学びと反省の中から新たな生き方を探り出していかなければ、持続可能な開発の道は閉ざされてしまう懸念すら覚えるようになり始めて来ました。

 当社に於きましてもSDGsの17の目標すべてを視野に入れ、自社が取り組むべき行動の検討を重ねています。世の中への貢献は大きな視点のみならず身近な視点で眼前を観察してみると、やるべきことは無尽にあります。

日本経済近代化の過程で渋沢栄一翁は「論語と算盤」を著し「道徳経済同一説」を唱えられました。そして4百社を超える起業と数多くの慈善事業を遺されたことで、利益追求と倫理観や仁愛の精神の両立を、証明されました。また二宮尊徳翁は「道徳なき経済は罪悪であり、経済なき道徳は寝言である」と説かれ、至誠を以て荒廃した多くの農村復興を成し遂げられました。

当社はこの道徳経済合一を社是と掲げ、私も常に自問自答しながら苦悩しつつ、これまで事業を行ってまいりました。今年は今一度視点を変えて自社発展の新たな道を探りつつ、勇気をもって信じた道を前進して参りたいと思います。本年も宜しくお願い申し上げます。

【今月のトピックス】

■ トピックス 1  
 令和元年度社内成人式開催
 当社は、1月10日、本社で本年度に成人を迎えた社員7名の社内成人式を行いました。
  → https://www.awapaper.co.jp/news/info/417.php

【コ ラ ム】
お客様の信頼と満足を得る品質を提供
           取締役上席執行役員 品質保証部長 三木富士彦

            
 当社は、経営理念の中で「紙の可能性を追求し、多様な機能材との新結合を図ると同時に、環境との調和を目指した商品、サービスの提供を通じて社会へ貢献していきます」と掲げています。又、品質方針で「日々変化する市場でお客様からの多様なニーズにスピードを持って対応し、お客様の信頼と満足を得る品質を提供する」と掲げています。

 お客様からの満足を得、ひいては社会への貢献を図るためには、SDGsの指針が当社に取っても重要であると考えます。又地球温暖化をはじめとした気候変動がますます加速していくなか、持続可能な経営のために、気候変動の影響を回避・軽減することに取り組む必要があります。

 今まで培ってきたノウハウとこれからの新たな取り組みによって、「大気汚染物質の発生抑制への貢献」「水不足や、水質汚染問題解決への貢献」「エネルギー効率改善への貢献」等を目指した商品開発を行い、環境との調和を目指した商品を広く供給していくことにより、環境問題の解決に貢献していきます。また、環境問題以外のSDGs達成にも貢献するため当社はどのゴールに向かっていくのか、現在優先課題を明確にし、SDGsの中で注力する目標を定める活動を行っています。

 品質保証部としては、決めた目標に向けた取り組みをTQM(totalquality management)活動に取り入れ、システムとしてSDGs達成に向けた活動を支援していくとともに、品質の維持・向上に向け、不良発生原因の追究及び撲滅に向けた対策を検討、実施することにより、更なる高品質な商品の提供を通してお客様からの信頼と満足をいただけるよう行動して参ります。
引き続きご支援、ご指導のほどよろしくお願いいたします。