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いのち輝く未来社会

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 ≪目次≫ 
       
 01:[ ご 挨 拶] 今月の社長メッセージ
 02:[二 ュ ー ス] 「International Parts + Supply Munich(IPS Munich) in 2025」に出展
 03:[ コ ラ ム] 初心に帰る


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 ■  ご 挨 拶 ■
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 いのち輝く未来社会
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                                   代表取締役社長 三木 康弘


 新緑が目に眩しい季節が来たと日々楽しく過ごしていましたら、
早くも梅雨の気配を感じるこの頃となりました。移り行く季節は仕方のない
ことですが、世界経済や国際社会の行方は、失望と期待が糾える縄の如く続き、
困惑の日々が続いています。

 先般、大阪・関西万国博覧会に行ってまいりました。世界が一同に集まり、
各国がアイデンティティを存分に表現しながら、「いのち輝く未来社会を
デザイン」し、多様かつ心踊る調和が展開されていました。
そこには、争いも対立もなく大屋根リングのもとで共存共栄が
実現しています。
そんな未来は夢の世界だけなのでしょうか。
現実の只中にある足元を見てみますと、今期の業績向上に集中したり、
義務的作業に追われたり、見通しの開示に頭を悩ませるなど、なかなか
未来社会を考える余裕が持てないでいます。加えて人不足の中で
新卒採用が佳境を迎えていたり、各団体の総会シーズンであったり、
兎角予定行事に追われる毎日です。
そんな節目に思うことは、どこの組織においても人と組織の継承が
重大事項であり、中長期的視点での成長発展があります。
ここで議論になるのが、安定を求めるのか革新を重視するのか
ということであります。

 阿波製紙も6月26日に開催される株主総会に向けて新たなガバナンス
体制の準備を進めていますが、監査等委員会設置会社への移行に伴い
体制に変化を与えていく予定です。

(監査等委員会設置会社への移行、定款一部変更、
 役員人事および代表取締役の異動に関するお知らせ)
→ https://ssl4.eir-parts.net/doc/3896/tdnet/2621439/00.pdf

 今年の課題は、何といっても多くの有能な人財を採用し配置して、
降りかかる様々な課題に立ち向かうことであります。その為には、
多様な職種や人財、自己実現を求める人の活躍も支える仕組みが必要です。
「日本でいちばん大切にしたい会社」の表彰を行っている、
(一社)人を大切にする経営学会会長の坂本光司氏は、「企業経営の使命・
目的は、関係する5人(者)の幸せの追求・実現であり、業績は
目的ではなくそのための手段である」と述べられています。
短期的成果を望むことは難しいかもしれませんが、働きがいと働きやすさを
両立する事で、エンゲージメントやモティベーションを上げて生産性を
向上させ、社員の物心両面の幸せと会社の発展を目指していきたいと思います。

 万博は、新しい技術や商品が生まれ生活が便利になるきっかけとなる
新たなアイデア創造を提供してくれるといいます。
もう一度足を運んで心の余裕を確保しながら、社員のいのちが輝く
みらいの姿をデザインし、夢を追いかけていきたいと思います。

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 ■ 今月の二ュース ■
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■ 二ュース 1  
 「International Parts + Supply Munich(IPS Munich) in 2025」に出展
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 2025年5月13日(火)       
当社は、2025年5月15日(木)~5月18日(日)にMOCミュンヘンイベント
センターにて開催されました「International Parts + Supply Munich
 (IPS Munich) in 2025」に出展いたしました。
 → https://www.awapaper.co.jp/news/products/international_parts_supply_munichips_munich_in_2025.php
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 ■ コ ラ ム ■
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  初心に帰る
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            研究開発部 研究開発三課リーダー  藤村 明宏 


 4月から新年度を迎え、自動車通勤をしていると初心者マークをつけている
車をよく目にするようになりました。
私は、毎年この時期に初心者マークを目にすると、新たな環境に飛び込んだ
ばかりの新入社員が、日々の仕事に慣れてきつつも必死に仕事を覚えようと
力戦奮闘する姿を連想します。
そして、自分を見つめ直す良い機会だと捉え、自分が新入社員だったころを
思い出し、『初心に帰る』ことを心掛けています。
日々の仕事や学びの中で、つい忙しさに追われてしまい、本来の「初心」や
「原点」を見失いがちです。改めて『初心に帰る』ことで得られるメリットを
次のように考えています。

・基礎を見直すことで、ミスを減らせる
・新しい視点やアイデアが生まれる

 なぜこの仕事を選んだのか、何を大切にしているのかを思い出し、マニュアルや
ルール、基本的なスキルを再確認し、自分の考えや疑問を共有し、新たな
気付きを得るために先輩や同僚と意見交換する。
また、一日の振り返りや改善点を見つける時間を設け、自己反省の時間を持つことで、
日々自分をアップデートして成長を続けていきたいと思います。

 さて、私が所属する研究開発部研究開発三課は、主に自動車、建機、農機と
いったエンジンに使用するフィルター用濾材、ワイヤーカット加工機で発生する
金属粉末除去といった産業フィルター用濾材、自動車クラッチ板用摩擦材原紙、
バッテリー用セパレータの開発を担っています。
自動車産業は100年に一度の産業変革を迎えており、『CASE』という言葉をよく
耳にします。

『CASE』とは、「Connected」、「Autonomous/Automated」、「Shared」、
「Electric」のことで、車 の新たな領域を開拓するともに、車の概念を
大きく変えることになります。
特に「Electric」による世界各国の急速なEV化は、エンジンフィルター用濾材を
製造する当社にとって脅威となります。
しかしながら、ロンドン時事によると、欧州のEV市場が踊り場に入り、
自動車各社は環境対策のため普及に力を入れたものの販売が失速し、エンジン車に
注力する方針に転換するメーカーもあるなど、EV戦略を再考する動きが出ている。
欧州連合も2035年に内燃機関車の新車販売の原則禁止を決め、EVシフトを
促してきたものの、現実はEV新車販売台数の落ち込みにより、
独フォルクスワーゲンは国内EV工場の生産停止を決め、独アウデイも
ベルギーのEV工場を閉じ、独ポルシェは2030年に新車の8割をEVとする目標は
「もはや現実的でない」と表明し、エンジン車やHVを拡充する方針に
切り替えたとあります。

 一方、日本のEV普及率はPHEV含めて2023年時点では3%台に留まっております。
EVの購入価格高や充電インフラの不足、航続距離が短いといったことが
ネックになり、普及率が低迷していると考えられます。特に充電インフラの
不足においては、世界で最も充電設置数が多い中国が2023年時点で約720万基に
対して、日本は2024年3月時点で約4万基とその差は歴然です。日本政府は、
「グリーン成長戦略」の中で2030年までに「公共用の急速充電器3万基を
含む充電インフラを15万基設置する」ことを掲げています。

 当社としても欧州や日本のみならず世界各国のBEV、HEV、PHEV、
FCEVの最新動向に注視するとともに、2022年4月に政府が「グリーン戦略」
における重要な技術の一つに選定した合成燃料(e-fuel)の製造技術開発動向や
SVO(Straight Vegetable Oil)、FAME(Fatty Acid Methyl Ester)、
HVO(Hydro treated Vegetable Oil )といったバイオ燃料の試みにも注視して
エンジン用濾材の活路を見出していきたいと考えています。

 当社のエンジンフィルター用濾材の評価設備として、新たにISO 19438、
ISO 4548-12、ISO 16889に準拠し、粒子径カウント法により粒子径1.5μm<の
ろ過効率試験が可能なマルチパス試験機の導入・稼働を2026年1月頃予定
しております。
これにより、1.5μmの微粒子ダストのろ過効率評価が可能となります。
より高効率のろ紙をお客様へご提案することで、内燃機関へクリーンな燃料を
供給し、燃焼効率向上による排気ガス中のNOx及びCO2低減効果が期待でき、
カーボンニュートラルな社会の実現の一躍を担える開発に役立てたいと思います。


              
 最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。
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