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百折不撓(ひゃくせつふとう)

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 ≪目次≫ 
       
 01:[ ご 挨 拶] 今月の社長メッセージ
 02:[二 ュ ー ス] 「ビジネスチャレンジメッセTOKUSHIMA2025」に出展
 03:[二 ュ ー ス] 「The Battery Show North America 2025」に出展
 04:[二 ュ ー ス] 軟式野球部「第53回四国王座決定戦軟式野球徳島県大会」にて優勝
 05:[ コ ラ ム] 数学と悩みと解決と私

■ ご挨拶■
 百折不撓(ひゃくせつふとう)    代表取締役会長兼社長 三木 康弘


お彼岸も過ぎて秋の気配がようやく漂い始め、当地特産のスダチが秋の味覚を引き立てる季節となって来ました。
新米も出回り、サンマも豊漁との事、食欲の秋を堪能したいと思います。

しかしながら世界に目をむけると、一向に戦争を収めることが出来ず、悲惨な光景がテレビ画面から伝えられて来ます。平和と安全の維持や経済・社会・文化・人権などの分野における国際協力を推進することを目的とした国際連合は機能不全に陥ってしまってしまい、またトランプ米国大統領の思惑に振り回される国際社会は、大きな転換点を迎えています。
日本国内に於いては、新たな首相を選ぶための自民党総裁選が10月4日に決まり、5人の候補が政策を掲げて論戦が繰り広げられています。
方向性はその通りと言うものばかりでありますが、エッジの効いた目玉政策が封印されているのでは、判断に困ります。
幅広い視野と遠くをはかる見識で国民が納得いく総裁を選びたいものです。

この様な状況下、米国への自動車関税が15%に引き上げという結果となり、日本を含む主要輸出国にとっては大きな打撃です。
全ての輸出品についてもサプライチェーンの再構築や価格競争力の見直しを迫られる局面となりました。
加えて、米国FRBは政策金利の引き下げを決定し、日銀は据え置きながらも上場投資信託(ETF)や不動産投資信託(REIT)の売却方針を打ち出しました。
円高に向かう要素は、日本経済に輸出依存の脆弱性や構造的課題を突きつけ、先行きの見通しは決して楽観できません。
私たちも生産性の向上、そして人口減少による制約などの現実を直視し、前向きに取り組んでいく必要があります。

外部環境の変化や厳しい競争は、私たちにとって試練であると同時に、品質とブランドを高める絶好の機会でもあります。
知恵と対話を原動力に、百折不撓の精神で一歩一歩、前進していきたいと思っています。
本年大規模投資を行った当社の分離膜支持体事業は、世界的な水需要の高まりに応えるだけでなく、品質面でも「ダントツ世界一」を目指す挑戦を続けていきます。
また生産性を飛躍的に向上させる挑戦を行っていきます。メイド・イン・ジャパンの商品ブランド価値を高め、単なる素材ではなく「水資源の未来を支える機能材」として、パートナーと連携しサプライチェーンを強化しながら事業を推進してまいります。

真の生産性向上は「人の力」を最大限に引き出すことにあります。
当社には、現場の工夫、事務部門の気づき、若手の発想、ベテランの経験など、宝の山とも言える知恵がまだまだ眠っていると感じています。
社員一人ひとりの「気づき」を大切にする文化を育むため、継続的な改善活動を回し、コミュニケーションを大切に一歩一歩前進して参ります。
引き続きご理解とご協力を宜しくお願い申し上げます。


 ■ 今月の二ュース ■

■ 二ュース 1  「ビジネスチャレンジメッセTOKUSHIMA2025」に出展
 
当社は、2025年10月9日(木)~10月11日(土)にアスティとくしまにて開催されます「ビジネスチャレンジメッセTOKUSHIMA2025」に出展いたします。
 → https://www.awapaper.co.jp/news/products/tokushima2025.php

■ 二ュース 2  「The Battery Show North America 2025」に出展
 
当社は、2025年10月6日(月)から10月9日(木)まで、アメリカ・デトロイトで開催される 「The Battery Show North America 2025」 に出展いたします。
 → https://www.awapaper.co.jp/news/products/the_battery_show_north_america_2025.php

■ 二ュース 3  軟式野球部「第53回四国王座決定戦軟式野球徳島県大会」にて優勝
 
当社軟式野球部は、9月17日、徳島県徳島市(むつみスタジアム)で行われました「第53回四国王座決定戦軟式野球徳島県大会」にて優勝し、11月15日に高知県高岡郡四万十町(くぼかわ球場)にて開催される四国王座決定戦への出場権を手にしました。
 → https://www.awapaper.co.jp/news/info/53.php
 

■コラム■
数学と悩みと解決と私     研究開発部 要素技術課リーダー 近藤 徹 


皆さんは爽快な気分で落胆したことは今までありましたでしょうか?
変な言葉で申し訳ありませんが、私は一度だけあります。
何かと言いますと、私は数学が好きで、高校時代はほとんど数学ばかり勉強して大抵の大学入試問題はできるくらいの自信はありました。
そして、大学に入学してすぐの事ですが、講義の時ふと机を見ると、『e^π(eのπ乗)とπ^e(πのe乗)はどちらが大きいか?』と机に彫ってあったのです。
(何年前とは言いませんが、当時は歴代の学生たちが机に色々と彫ってました。現在はそんなことするとダメですよね。)
なお、e=2.71828・・・はネイピア数(自然対数の底)、π=3.14159・・・は円周率です。
全然知らない問題で、後で聞いたところでは知る人ぞ知る有名な問題だったのですが、見た瞬間、高校数学で解けそうなこととe^π(eのπ乗)が大きそうなことまでは直感で分かったものの、きちんとした解答は浮かびませんでした。
当時はインターネットもなく、人に聞くのも悔しいので暇なときはずっと考えてましたが、3年ほど解法が見出せずもやもやしていました。
ところが、ある日図書館で数学の本を読んでたところ、その問題と解法が載っていました。
自分で解きたいと思ってましたが思わず解法を見てしまい、高校数学で解けることとその解法の簡単さに爽快さを覚えると同時に、何でこんな問題ができずに3年も悩んだのかとかなり落胆したのです。

出来ないこと自体はダメでもなんでもなく、成長のためのきっかけだと思いますし、高校時代も数学はそうやって答えを見てから解法を知識として手に入れたものです。
ただ、答えのない問題をずっと考え、数学が好きであるにも関わらず、何年も解けなかった自分に落胆してしまった訳です。

ただ、後になって当時を思い出してみますと、イノベーション(創造的破壊という意味で)を起こした人というのは、そういうことを繰り返し最後に成功に至ったのだろうなと思えたのです。
きっと、何年も何年も答えの無い課題に対し挑んだ上で、悩みに悩み、答えを見つけたと思っても間違えてたり、全然思ったものにならなかったり、想像もできないような苦悩の末にイノベーションにたどり着けたのでしょう。
と考えますと、今も昔も私の悩みなんてちっぽけなもので、悩むほどの事でもないなぁと感じています。
まま悩むこともありますが、仕事を部員課員で出来るだけ面白くやっていこうと、研究内容や過程に対して色々工夫を凝らしながら日々頭をフル回転させています。

数学的な考え方は色々な面で使えますし、数学の問題自体も、試験問題とか思わずにパズルと思えば面白く考えることができます。
高校の時を思い出しながら解いてみるのもまた一興ですので、皆さんにお勧めします。