≪目次≫
01:[ ご挨拶] 今月の社長メッセージ
02:[二ュース] 「The Battery Show Europe 2026」に出展
03:[コラム] わたしのものづくりの原点
■ご挨拶■
不易流行で歩む
代表取締役会長兼社長 三木 康弘
梅雨入り直前の季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
今月に入り国内外において、いくつか変化の兆しが見えて来たように思います。
長らく緊張状態が続いていた米国とイランの戦闘については、終結に向けた期待が高まりつつあります。
地政学的リスクの緩和は、世界経済にとって前向きな動きです。
一方、石油製品をはじめとする各種資材コストは上昇し、インフレ継続しております。
しかし、これまで懸念されてきた原材料の調達不安は徐々に薄れ、企業活動の前提条件は着実に改善しつつあるように思います。
また日本政府の積極財政の姿勢を見て、新発10年物国債利回り(長期金利)などは上昇しているものの、金融環境は安定を維持しているようで、企業業績の好調さを背景に株価は最高値を更新し、日本経済への期待感も高まっています。
こうした環境の中、当社は新たに第5次中期経営計画を策定いたしました。
(第5次中期経営計画策定のお知らせ)
→https://ssl4.eir-parts.net/doc/3896/tdnet/2824936/00.pdf
新小松島工場の稼働を軸に業容拡大を進めております。
原料資材の調達不安も払拭されつつあり、生産体制の強化に向けた基盤が整ってまいりました。
目下の課題は、生産拡大に伴う社員数の増加により、人財育成の重要性がかつてないほど高まっていることです。
加えてこれからの時代は、AIを自在に活用できる人財の育成が不可欠であります。
AIは単なる効率化ツールではなく、意思決定や付加価値創出を支える重要なパートナーへと進化しています。
今後は、現場や業務に即したAIエージェントを自ら設計・活用できる力が競争力を左右する時代になるでしょう。
さらに、人口減少が進む我が国においては、人とロボットが共生する生産体制の確立も避けては通れない課題です。
そこで重要になるのが、意識改革であります。
新しい技術に対する苦手意識を払拭し、主体的に学び直し(リスキリング)を進めたり、AIやデジタル技術を全員がフル活用したりすることを目指していきたいと思います。
AIエージェントはまだ発展途上の分野ですが、その可能性は極めて大きく、業務改革の中核となり得ると期待しています。
とは言うものの個人的にはAIやDXに依存し過ぎることに強い警戒心を抱いています。
「不易流行(ふえきりゅうこう)」という、変えてはならない本質を守りながら時代の変化に応じて進化していくという言葉がありますように、会社の理念や原理原則を理解し、自分の頭で考え抜いた上で、便利な道具を上手に活用していく様にしたいと思っています。
先行きに不透明感は残りますが、当社は足元を固め、学び続け、変化を恐れず前進し、皆様とともに歩むことで、社会に新たな価値を提供し続けてまいりたいと思います。
■今月の二ュース■
■二ュース 1「The Battery Show Europe 2026」に出展
2026年5月27日(水)
当社は、2026年6月9日~6月11日(木)まで、ドイツ・シュツットガルトで開催される 「The Battery Show Europe 2026」 に出展いたします。
→https://r34.smp.ne.jp/u/No/7974175/A16hHjaIkbiH_18456/974175_260529001.html
■コラム■
わたしのものづくりの原点
生産管理部長 山村 洋功
2026年3月、私の母校である小学校が閉校となりました。
125年の歴史を持ち、父や私、さらに私の子どもたちも通った学校がなくなることに、深い寂しさを覚えました。
私が生まれ育った地域は漁師町で、父も漁業に携わっており、幼い頃は町全体に活気がありました。
私自身は漁業を継ぎませんでしたが、近年は漁業に携わる人が減り、それに伴って子どもの数も少なくなっていきました。
先ほど父が漁業に携わっていたと述べましたが、実家では巻きずしや焼きのりに使われる海苔の養殖を営んでいました。
自宅のそばに海苔の生産工場があり、私は幼い頃から工場で遊んだり、父母を手伝ったりしながら、海苔づくりを身近に見て育ちました。
海苔の生産方法は、「海苔を抄く」と言われるように紙づくりによく似ています。
まず、海苔の胞子が付いた網を海に沈め、成長した海苔を刈り取って工場へ運びます。
この時点では繊維が長すぎるため、ミンチと呼ばれるカット機で短く整えます。
繊維が長すぎると抄いた際に均一にならず、穴あきの原因になります。
一方、短すぎると海苔の細胞が壊れ、食べた時に歯ごたえが無くなり、同時に繊維が短すぎて海苔簾(す)から抜けてしまうという不具合が生じます。
子どもの頃は、なぜこの調整が必要なのか不思議でしたが、当社で経験を積んだ今では、この工程の重要性がよく分かります。
次に、目付がそろうよう海苔と水を混ぜた液の濃度を調整し、四角い枠に流し込んで海苔簾の上で脱水します。
さらに上下から軽くスポンジで押して脱水を進めることで、表面がなめらかになります。
その後、乾燥させて海苔簾からはがし、平板で出てきた海苔を良品と不良品に選別します。
私が幼い頃は、流れてくる海苔を目で確認し、端が欠けたものや穴のあるものを手作業で取り除いていましたが、後に検反機が導入され、自動で選別できるようになりました。
最後の工程で、海苔100枚を一束にし、出荷となります。
幼少期は手伝いをさせられるのが嫌な時もありましたが、海苔が出来て梱包され、トラックに積まれて出荷されていく瞬間に感じたワクワクする気持ちは、今でも思い出されます。
このようなもの作りの楽しさを肌身で感じた経験が、これまでの仕事への情熱につながっており、私のものづくりの原点であると感じます
入社後は研究開発部に配属され、主に自動車フィルターの開発に従事してきました。
性能はもちろん、当社製品をお使いいただくお客様に満足していただける製品設計に取り組んできました。
開発で特に重視してきたのが、フィルターを構成する原材料の選定です。
この点にも、家業で得た経験が影響していると感じています。
海苔づくりでは、最初に刈り取って作る一番海苔が最も歯ごたえや色つやに優れ、高値で取引されます。
その後、二回目、三回目と刈り取るにつれて品質は下がっていきます。
家庭でその違いを実感し、原料が品質を左右することを学んだ経験が、原材料選びへのこだわりにつながっています。
4月1日付で研究開発部から生産管理部へ異動となりました。
生産管理部は、受注した製品の入り口と出口を管理し、生産活動全体をコントロールする部門です。
当社の生産管理部は、生産管理課と購買課で構成されています。
生産管理課は、製品および半製品の在庫管理・出荷、製品原価と収益の管理を主な業務としています。
一方、購買課は、原材料の購買や在庫管理、外注管理を担っています。
今後は、研究開発部で培った知識やノウハウを生かし、新製品の開発につながる原材料の調査にも積極的に取り組みたいと考えています。
今回の異動を通じて、これまで知らなかったことや気づかなかったことに触れる機会を得たことで、初心に立ち返り、新しいことに挑戦していきたいと思っています。
また、会社でのものづくりは家族だけで行う海苔づくりとは異なり、多くの部署が連携・協力して初めてより良い製品を生み出せるものであり、組織力の重要性を強く実感しています。
今後も製造現場や他部署と協力し、安定した製品づくりと納期遵守に努めてまいりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。
引き続き、変わらぬご支援とご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
【お問い合わせ先】
総務部 TEL:088-631-8100 FAX: 088-631-8325



