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【2023年10月号】ソーシャルプロジェクト

メールマガジン

 ≪目次≫ 
       
 01:[ ご 挨 拶] 今月の社長メッセージ
 02:[二ュース] お客様の声 Vol.2 公開のお知らせ
 03:[ コ ラ ム] 知的財産は、企業価値向上の手段!

【ご 挨 拶】

ソーシャルプロジェクト    代表取締役社長 三木 康弘

 漸く秋の深まりを感じるようになって来ました。実りの秋とあって様々地域ごとの名産に舌鼓を打つ、楽しみの季節です。
先般経済視察で欧州に行きましたが、丁度白トリュフ解禁というタイミングと重なり、芳醇な旬のトリュフ料理を堪能しました。イタリアの産地では国際見本市が開かれ、収穫を祝うお祭りで賑わっていました。
日本と同様に作物の収穫を喜び感謝するという習慣は万国共通のようです。
一方ウクライナでの戦争に続き、中東でもまた戦闘が始まってしまいました。
贅沢どころか、今日食べるもの、飲み水さえ欠く惨状がメディアから伝わって来ます。どうしようもない無力感に襲われると共に、平和な国で生活している有り難さをひしひしと感じます。

 では、我々は何をすべきなのでしょうか。昼も夜も関係なく川が流れるように時は過ぎ去ると嘆いてしまいますが、いま出来る行動としてソーシャルプロジェクトを推進する支援団体への寄付を行っていきたいと思います。
また仕事を通じて間接的にでも貢献していければと願います。当社が力を入れている水処理、水環境ビジネスは、清潔な飲み水の提供に繋がるかもしれません。その様に考えると、事業のPurposeが明確になります。
 
 先般着工しました新小松島工場では、槌音高く響かせ基礎工事が進んでいます。目先はとことん高品質、高効率な機能材の改良に取り組み、世界のユーザーのご要望を追求致します。そして中期的には水道哲学の如く、世界中に清潔で豊かな水資源を行き渡らせるため、機能材の量産を通じて世の中に貢献して行きたいと思います。

 この様な当社の取り組みに対し、阿波銀行様から先般「あわぎんソーシャルローン」を実行して頂きました。

(阿波製紙株式会社向け「あわぎんソーシャルローン」の実行について)
 ⇒ https://www.awabank.co.jp/kojin/news/2023/news20230912/

 当社は、様々なご期待に沿うべく新たな人財を求め、日々新たに学び続け、共に切磋琢磨し、成長努力を重ねていきたいと思います。
さらにステークホルダーの方々との連携によりソーシャルプロジェクトを推進してまいります。引き続きのご指導ご支援を宜しくお願い申し上げます。

【今月の二ュース】

■ 二ュース 1  
  お客様の声 Vol.2 公開のお知らせ

お客様の声 Vol.2 を公開しております。
今回は、当社の製品『M-fine』膜分離活性汚泥用ユニットType051030-2を使用いただいている株式会社丹野様をご紹介いたします。

  (前編) https://www.awapaper.co.jp/products/voice/post.php

  (後編) https://www.awapaper.co.jp/products/voice/content.php

【コ ラ ム】
  知的財産は、企業価値向上の手段! 研究開発部 知的財産課リーダー 片山 浩次 

 春はあけぼの、夏は夜、秋は夕暮。というように、日が傾く頃には過ごしやすくなってきました。改めまして、研究開発部 知的財産課 片山と申します。今後ともよろしくお願いいたします。

 知的財産課は、日常の研究開発のなかで得られた知的財産(開発成果)を、特許権などにより保護する業務を行っています。当課の役割は、開発成果を保護することで利益を確保し、既存の製品や新たな主力商品の開発を継続するという研究開発部の役割に助力することにあります。

 特に新しい商品を生み出すというのは、メーカーでなければ出来ないことです。その商品を保護することは、当社のためだけでなく、市場、当社製品のユーザー様の利益に繋がると考えています。そのために知的財産を保護することは当社にとって重要なことです。

 例えば当社が先発メーカーである場合は後発メーカーに真似されないため、後発メーカーであったとしても他社にない特長を持つことで市場に食い込む、ニッチ市場でオンリーワンになり市場が成長しても他社が追従できない技術力を保有する等、独創性のある開発成果を保護するために知的財産権は有意義に使えます。

 しかしながら、資金は無尽蔵にあるわけではありません。
開発成果を漏れなく、いかに効果的に保護できるかが、これからの知的財産課に要求される役割と考えています。

 知的財産の重要性が叫ばれて久しいですが、知的財産の保護(特許出願等)が企業価値向上の手段ではなく、目的になっているケースを時々見聞きします。知的財産保護を、あたかも錦の御旗のようにしてお金を使う、という考えの方も世の中にはおられますが、それでは利益、ひいては新しい商品を市場に供給し、社会に貢献し当社(阿波製紙)の企業価値を向上させることはできないと考えています。

 知的財産は結果がでるのに数年かかることが多いです。
故に、あの時こうすれば良かったと後悔することもありますが、そうならないためにも普段からアンテナを張り、リスク、チャンスを見つけると、すぐに行動する。普段は慎重に、ときには猪突猛進!を目指し、日々精進して参ります。

 既存市場に新たに投入する新商品の市場価値を高めるだけでなく、次世代の市場・未来を担う市場でオンリーワンの商品を保護するために、これからも知的財産権を駆使し、皆様のご期待に沿えるよう尽力してまいりますので、引き続きご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

 11月も近づき朝晩は涼しいから寒い季節になってきました。
秋の味覚(黒豆、栗になると金時)を食べて、皆様どうぞお体にお気をつけください。